種類によって、毒性に違いがあるが、特に熟す前の実が有毒であることが共通している。
■エニシダ■Besenginster■Sarothamnus
scoparius
全ての部分に毒性がある。
■オウシュウイチイ→セイヨウイチイ
■オウシュウサイシン■Haselwurz■Asarum
europaeum
古くから薬草として使用されていたが、副作用や毒性があるためドイツでは使用されていない。
■オータムクロッカス→イヌサフラン
■オランダシャクヤク/セイヨウシャクヤク■Pfingstrose■Paeonia
officinalis
植物全体、特に花に毒性がある。
■キバナフジ→キングサリ
■キングサリ/キバナフジ■Gemeiner
Goldregen
■Laburum
anagyroides
全ての部分に毒性がある。Hanawo口にしたり、種子などが風に飛ばされて体内に入る恐れもあるため、
民家や遊び場の近くに生えているいる場合は要注意。犬やネコにも影響がある。
■キツネノテブクロ→ジギタリス(赤)
■クリスマスローズ■Christrose/schwarze
Nieswurz ■Helleborus
niger
白黒ともに毒性がある。特に根の毒性が強く2〜3gが致死量。薬草として用いる時は専門家の指示を得る。
■ケシ■Schlafmohn■Papaver
somniferum
全ての部分に毒性があり、特に若い蒴果の乳液が危険。アヘン、モルヒネの原料植物。
■サビナビャクシン■Sadebaum ■Juniperus
sabina
実から得る精油、木と針葉に毒性がある。
■サヤインゲン/サヤエンドウ■Gartenbohnen ■Phaseolus
vulgaris
日常、食用にされている豆類だが、生の豆には毒性があるとされているので、必ず調理して用いる。
■サヤエンドウ→サヤインゲン
■ジギタリス/キツネノテブクロ■Roter
Fingerhut ■Digitalis
purpurea
乾燥した葉は強心剤として用いられるが劇毒。
ドイツ語名の「フィンガーフート」は、帽子型の指袋・ゆびぬき(ドイツでは指にかぶせて使う)の意味を持つ。
■シロバナヨウシュチョウセンアサガオ■Stechapfe l■Datura
stramonium
全ての部分に毒性(アトロピン)がある。食べてもウサギにだけは影響がないとされている。
■セイヨウイチイ/オウシュウイチイ/ヨーロッパイチイ/セイヨウオンコ
■Eibe■Taxus
baccata
針葉、樹皮、種子に毒性があり、特に冬は毒性が強い。赤い種衣は食用にされる。
■セイヨウオキナグサ■Kuechenschelle ■Pulsatilla
vulgaris
全ての部分に毒性があるが、棲息地によって毒性の強さが異なる。
■セイヨウオシダ■Wurmfarn ■Dryopteris
filix-mas
薬用として根から得られるエキスが用いられるが、毒性があるため使用量に注意が必要。
■セイヨウオンコ→セイヨウイチイ
■セイヨウキョウチクトウ■Oleander ■Nerium
oleander
種子と黄色い花に毒性が多い。
■セイヨウシャクヤク→オランダシャクヤク
■セイヨウスズメウリ(赤い実)■Rotfruchtige
Zaunruebe
■Bryonia
cretica
すべての部分に毒性がある。毒性の強さは棲息地よって異なり、乾燥地の場合は毒性が弱い。
■セイヨウトチノキ→マロニエ
■セイヨウハシリドコロ/ベラドンナ■Tollkirsche ■Atropa
belladonna
根、葉、花、特に実に毒性(アトロピン)があり乾燥させても毒性は劣らず、2〜5個が子供の致死量。
■セネキオ/セネシオ(ノボロギク)■Kreuzkraut ■Senecio
葉、花、種子に毒性がある。薬草茶は糖尿病に効果がある。
■セネシオ→セネキオ(ノボロギク)
■タカトウダイ/ユーフォルビア■Wolfsmilch ■Euphorobia
有毒の白い液汁を「狼の乳」に比して、ドイツ語で「ヴォルフスミルヒ」と言われる。
毒性は、春より夏の方が強い。種子にも毒素が含まれている。
■ドイツスズラン■Maigloeckchen■Convallaria
majalis
全ての部分、特に果実の毒性がある。強心剤としては、同じような作用を持つ南アフリカ産の
ストロファンツス(Strophanthus)で代用できる。
■トウアズキ■Paternostererbse ■Abrus
precatorius
赤黒色の種子に毒性がある。
■ドクゼリ■Wasserschierling ■Cicuta
virosa
新鮮な植物全体が有毒で、特に根の毒性が強く、乾燥させたものも危険。
■ドクニンジン■Gefleckter
Schierling ■Conium
maculatum
表面に班点があるせり科の越年草で、猛毒。全ての部分、特に実の毒性が強い。
■ドワーフエルダー■Zwergholunder ■Sambucus
ebulus
生の実に毒性があるが、火を通すと毒性は消える。
■ニオイヒバ■Lebensbaum■Thuja
特に葉の毒性が強い。
■ニセアカシア■Christuspalme/Wunderbaum ■Ricinus
communis
種子に毒性がある。
■バイケイソウ■weisser Germer
■Veratum
album
葉、花、根に毒性がある。
■バカナス→イヌホオズキ
■ビタースイート■Nachtschatten,
Bittersuesser ■Solanum
dulcamara
熟す前の緑の実にほとんどの毒性がある。芽から作る薬草茶にも少々、毒性がある。
■ヒヨス■Schwarzes
Bilsenkraut
■Hyoscyamus
niger
■フライハニーサックル■Heckenkirsche ■Lonicera
xylosteum
弱い毒性があるとされているが、その成分などは不明。
■ブルー・ヨウシュトリカブト■Blauer
Eisenhut
■Aconitum
napellus
すべての部分が猛毒で触っただけで、浸透中毒を起こすことがある。
■ベラドンナ→セイヨウハシリドコロ
■ホグウィード■Wiesen-Baerenklau ■Heracleum
sphondylium
葉と茎の汁液に毒性があり、皮膚に触れるとかぶれる。敏感な肌には根も危険。
■マロニエ/セイヨウトチノキ■Rosskastanie ■Aesculu
hippocastanum
種子に弱い毒性がある。
■メドウバターカップ■scharfer Hahnenfuss ■Ranunculus
acris
キンポウゲ科の植物で、汁液が皮膚に触れるとかぶれる。
■ユーフォルビア→タカトウダイ
■ヨウシュクサノオウ■Schoellkraut ■Chelidonium
majus
乳液に毒性があるが、麻酔作用、鎮静作用がある。アリストテレスが「ツバメが目の見えないヒナに乳液を与える」
と報告していて、民間療法でも夜盲症に効くとされていた。植物学名のChelidoniumのchelidonは、ギリシャ語で
「ツバメ」を意味する。
■ヨウシュジンチョウゲ■Seidelbast ■Daphne
mezereum
樹皮に触れると皮膚がかぶれる。花と実は、口に含むと危険。実2〜3個が子供の致死量。
■ヨーロッパイチイ→セイヨウイチイ
■ロード・アンド・レィディース■Aronenkraut/Aronstab■Arum
maculatum
植物全体のどこを触ってもかぶれ易い。赤い果実に毒性があり、熟す前の緑の実はもっと毒性が強い。