Home


【楽天市場】ドイツ製映画、ドイツ関連映画DVD・ビデオのリスト

ドイツ映画情報ホーム  

ドイツ映画の紹介: 201-220


Google

WWW を検索 ドイツ映画情報内を検索


201■Liebe Amelie - リーベ・アメリー

202■Der Pianist - デァ・ピアニスト(戦場のピアニスト)

203■Das Miststueck - ダス・ミストシュトゥック

204■Die Luftbruecke - Nur der Himmel war frei - ディー・ルフトブリュッケ、ヌァ・デァ・ヒメル・ヴァー・フライ

205■Margarete Steiff- マルガレーテ・シュタイフ

206■Wolfsburg - ヴォルフスブルク

207■Die Bourne Identitaet - ディー・ボーン・イデンティテート

208■Dogville - ドッグヴィル

209■Heaven - ヘヴン

210■Halt mich fest - ハルト・ミッヒ・フェスト

211■Marias letzte Reise -マリアズ・レツテ・ライゼ

212■99 Euro Films - 99・オイロ・フィルムス

213■Hunger auf Leben - フンガー・アオフ・レーベン

214■Luther - ルター

215■Kaspar Hauser - カスパー・ハオザー

216Mozart - Ich haette Muenchen Ehre gemacht - モーツァルト-イッヒ・ヘッテ・ミュンヘン・エァレ・ゲマハト

217■Die Nacht der grossen Flut - ディー・ナハト・デァ・グローセン・フルート

218■Die Sturmflut - ディー・シュトゥムフルート

219■Der Fischer und seine Frau  - デァ・フィッシャー・ウント・ザイネ・フラオ

220■Sophie Scholl - Die letzten Tage - 白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々


201


Liebe Amelie (2005) ★2006.01.10掲載

リーベ・アメリー


監督:マリス・プファイファー

出演:マリア・クウィアトコフスキー、ガブリエラ・マリア・シュマイデ、オリヴァー・ストコフスキー


 

                   ベァント、アメリー、クリスティン      クリスティン、アメリー


小さな村ブルグハウゼンから大都会ミュンヒェンに引っ越してきた3人家族、薬品企画会社に就職が決まった父ベァント(ストコフスキー)、老人の世話をする介護婦クリスティン(シュマイデ)、ハイスクールへ通う17才のアメリー(クウィアトコフスキー)。家でパーティーが行われているのにアメリーは旧友とオンラインでチャットをして一人部屋に閉じこもっていた。次の日、いつものようにあくせくした朝食から一日が始まった。アメリーの目は落ち着かず、両親を交合に見るが、両親はそれぞれの仕事のことで頭がいっぱいでアメリーの異常に気が付かなかった。ベァントは車でアメリーをハイスクールに送り、そのまま仕事に向かう。しばらくして二人は病院から電話連絡を受ける。アメリーが学校で毒薬を口にして自殺を図ったと言うのだ。アメリーは「助かったので、遺書は読まないで」と両親に言う。警察は二人になぜ自殺しようとしたのか原因を聞くが、二人には全く思い当たる節がない。病院側は精神病院でアメリーの治療を進めるが、二人はアメリーを家に連れて帰る。アメリーは自分自身は正常だが、両親や周りの人たちの行動や自分に対する反応の方が異常だと言い、夫婦は二人の間に原因があるのではないかとお互いに相手に不信感を抱くようになる。自殺未遂事件をきっかけに、アメリーは発作的にの異常行動を起こし、父の会社の前で一人「動物を使った実験はやめろ!」とデモを起こし、ベァントは職を失う。クリスティンはベァントに原因があると思い込んでしばらく別居することにしたが、長期欠勤が原因でクリスティンも失業する。薬の力を借りないで愛情だけで病気を直そうと母子二人で生活を始めるが、アメリーが失踪、強姦されて保護されてから、アメリーには専門的な治療が必要だと悟る。そもそも女優はノーメイクでカメラの目に立ちたがらないものだが、アメリー役のクウィアトコフスキーの役になりきった演技は見事。クウィアトコフスキーはデビュー作「En Garde」(2003年)で身体障害者の役を演じ話題になり、ドイツの演技派女優の一人として期待されていたが、2005年11月14日、クウィアトコフスキーがベルリンの幼稚園に放火し逮捕されたというニュースが入ってきた。最初、今、撮影中の映画の役柄のことを言っているのかと思ったら、その日、実際に起こった事件であった。現在、撮影中の映画や今後彼女がどのようになるのかまだ分からないということであった。(MICK


トップ

202


Der Pianist(独/仏/英/ポーランド:2001)★2006.01.10掲載

デァ・ピアニスト

戦場のピアニスト


監督:ロマン・ポランスキー

出演:エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、フランク・フィンレイ、モーリン・リップマン、エミリア・フォックス、

エド・ストッパード、ジュリア・レイナー、ジェシカ・ケイト・マイヤー、ミハウ・ジェブロフスキ、ワーニャ・ミュエス、

リチャード・ライディングス、Nomi Sharron、アンソニー・ミルナー、他


 

                        シュピルマン    シュピルマンとホーゼンフェルト


2002年のカンヌ映画祭でパルムドールに輝いたロマン・ポランスキー監督の大作。ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)の自伝映画。ああ、今度は撃ち殺されるか?という時には玉がはずれ、面白がって次々にユダヤ人を射殺する軍人に、穀物袋に隠したものが見つかっても殺されず、肝炎になった時も、餓死するかという時も、何度も奇跡的に救命され第二次世界大戦を生き延びてきた。戦争当時は自分が助かりたいためにナチスにこびるユダヤ人やポーランド人もいたが、身を犠牲にしながらもシュピルマンを助けたポーランド人たちもいた。そして、終戦間近ゲットーの廃墟に身を隠していたシュピルマンを助けたドイツ軍キャプテン・ホーゼンフェルト(クレッチマン)もいた。皆殺されてしまっては、このような記録もなくなってしまうので、彼は、このような体験を後々人類に知らせるために、自伝がこうして公開されるように準備された人だったかもしれない。ところで、キャプテン・ホーゼンフェルト役のトーマス・クレッチマン(1962生)は、在ロスアンゼルスのドイツ出身の俳優ですが、25才から俳優に転向するまでオリンピック級の水泳選手だったそう。映画デビューは遅く1989年。ハンサムなのでドイツの有名なTVシリーズにいくつも出演し女性ファンが多かったよう。劇場映画Die Ratte(1992)なんかもカッコよかった。デビュー以来70本以上の映画、テレビシリーズ出演し、Stalingrad(スターリングラード)(1993)、U-571 (2000)、Uボート 最後の決断デァ・ウンターガング (2004)Head in the Clouds (2004)等国際級の大作映画ではドイツ軍人の役を演じていた。最近知ったのですが、アメリカのテレビシリーズ「24」(私もしっかりシーズン1から3まで見たのですが気が付きませんでした)のシーズン2(2003年)の23回と24回目にマックス役でクレッチマンが出演していたそうです。2006年1月から放映される「24」シーズン4(シーズン5は2007年放映予定)の3回目と5回目にも出演するそうで、今度は注意して見てみようと思います。一昨年は「Schneeland (Snowland)」に出演、昨年は「キングコング」(ドイツでは残念ながら不評でした)でエイドリアン・ブロディと再び共演しています。(MICK)


トップ

203


Das Miststueck (1998)★2006.01.10掲載

ダス・ミストシュトゥック


監督:カルロ・ローラ

出演:イリス・ベァベン、レオン・ボーデン、クリスティアン・ブリュックナー、ハンス・ミヒャエル・レーベルク、

バーバラ・フォッケ、カルロ・ローラ、他


 

                        マレックとアンナ          アンナとアレックス


警部ローナート(レーベルク)を前に事件の被害者として証言するアンナ・マロン(ベァベン)。アンナは医者のマレック(ブリュックナー)が愛人とキスしている所を病院の前で目撃する。動揺して車で暴走中、殺し屋のアレックス(ボーデン)と衝突事故を起こす。アレックスはアンナを人質にして逃走し、港の隠れ家で、父の敵輸入商人の中国人ワンタンとそのボディーガードたちを殺し、中国人マフィアと警察に追われていると話し出す。アンナはアレックスに同情し、浮気の代償として夫に身代金を要求し二人で海外に逃亡しようと提案する。隠れ家にお金を持ってきたマレックはアレックスと格闘、アンナは連れ戻そうとするマレックから逃れるが、ランプが倒れ隠れ家が燃えてしまう。そしてお金を持って逃走するアレックスを目撃する。と、アンナはここまで一部始終を証言し、警察署を去る。翌日、ローナートはアンナの証言を確認するため事故現場へ行き、海に落ちたというアンナの引き上げられた車を確認する。ローナートは車の中からのアンナの書いた「ダス・ミストシュトゥック」(汚い奴、卑劣な奴)という小説のコピーを発見する。そのころ香港へ向かう機上でニンマリと外を眺めるリーと言う名のパスポートを手にした女性がいた。60年代に流行ったギャングスター映画のストーリーを組み合わせたようなストーリー展開と「Die ueblichen Verdaechtigenユージュアル・サスペクツ)」(ブライアン監督1995年作、シンガースティーブン・ボールドウィン、ガブリエル・バーン、 ケビン・スペイシー出演)のようなオチがある、サスペンス・コメディー。プロデューサーはイリス(1950生)の息子オリヴァー(1971生)で、映画の中でもアレックスを追うヘリコプターのパイロット役でチラリと出演。オリヴァーはイリス主演の刑事シリーズ「ローザ・ロート」のプロデューサーも担当している。(MICK)


トップ

204


Die Luftbruecke - Nur der Himmel war frei(2005)★2006.01.10掲載

ディー・ルフトブリュッケ、ヌァ・デァ・ヒメル・ヴァー・フライ


監督:Dror Zahavi(ドロ−ル・ツァハヴィ)

出演:ハイノ・フェルヒ、ベティナ・ツィマーマン、ウルリッヒ・ネーテン、ウルリッヒ・トゥクァー、カタリーナ・ヴァッカーナーゲル、

ミヒャエル・グヴィスデック、レオ・ナタリース、ヨアヒム・パオル・アスベック、ミゼル・マティチェヴィッチ、他


          

     終戦後、夫は戻ってこなかった。         ルイーゼとターナー      ターナーとクレイ(トゥクァー)

   取り残された母子、ミヒャエルとルイーゼ


ドイツは毎年、経済問題、失業問題など深刻になってきているが、こういう時に「如何にして危機を乗り越え、成長してきたか?」といったテーマの実話がよく映画化される。この作品も「ベルリン閉鎖」と救済にまつわる実話である。第二次世界大戦終戦後、1948年3月、西側6カ国(アメリカ、イギリス、フランス、ベネルクス3国)はロンドンでの外相会議で西ドイツ地域に連邦政体を作ることで合意した。ソ連はそれに抗議し理事会をボイコットする。これを契機に、6月20日、米英仏の西側3国は、新ドイツ・マルクを発行する。ソ連占領地域でも、西に2日遅れて、東ドイツマルクが導入されるが、購売力で劣りソ連は政治的に対抗処置を取るために、6月24日、西側3国の管理下である(西)ベルリンと西ドイツとの陸上交通を閉鎖してしまう。3国は西ベルリンの230万人を救うため、必要な物資を空輸でまかなう事した。ベルリン閉鎖が解除されるまでの15ヶ月間、毎日休みなしに飛行機が飛び交い、この空に橋が架かったような光景が「ルフトブリュッケ=空の架橋」といわれている。延べ27万回、総量183万トンの食料や燃料、医薬品が運ばれベルリン市民は危機を乗り越えた。映画では、実話に加えて、「空の架橋」の指揮をとったアメリカ軍のジェネラル、フィリップ・ターナー(フェルヒ)と戦争で軍医である夫アレックス(ネーテン)を失ったターナーの秘書ルイーゼ(ツィマーマン)との恋。亡くなったと思っていたアレックスの帰還と家族の再建、医者への復帰。ルイーゼの親友で美容師のレニ(ヴァッカーナーゲル)とアメリカ人パイロットとの恋。結婚直前に墜落事故死するパイロット。ルイーゼの暮らすベルリンの一角での近所の人たちの戦後の暮らしなど多彩に描写されている。(MICK)


トップ

205


Margarete Steiff (2005)★2006.01.10掲載

マルガレーテ・シュタイフ


監督:キサヴィア・シュヴァルツェンベルガー

出演:ハイケ・マカッチ、フェリックス・アイトナー、ベルナデッテ・ヘァヴァーゲン、ヘルベルト・クナオプ、

スザンネ・フォン・ボルソディー、ハラルト・クラスニッツァー、ハリー・プリンツ、他


マルガレーテとフリッツ


「ボタン・イン・イヤー」(製品の左耳にボタンが取り付けられている)のトレードマークとテディーベアで知られる、世界で初めてぬいぐるみを作った「シュタイフ社」の創設者マルガレーテ・シュタイフの自伝映画。1847年、南ドイツの小さな町ギーンゲンに生まれたマルガレーテ(マカッチ)は赤ちゃんのころ小児麻痺にかかり右手と両足の自由を奪われてしまう。当時は、町長、銀行の支配人、学校の先生、教会の牧師、医者たちの集会ですべてが決定され、女性が主体となって何かするなどとんでもない時代で、女性には権限はなく、町の集会には立ち入り禁止、体の不自由なマルガレーテは「神の罰で体が不自由になったのだ」と牧師に言われ教会からも毛嫌いされていた。(彼らは、シュタイフ社の運営がうまくいっている間は、町の収入が増えるので、快くお金を貸すが、経営がうまくいかないと容赦なく取り立てにくる良心的な人ではないにもかかわらず、マルガレーテはどんなことにもめげず、何事もポジティヴに考える明るい性格であった。両親(クナオプ、ボルソディー)に「学校に行きたい」と言うが、女性たちは内職をしてどうにか暮らしている世の中、両親は送り迎えの時間がないことを理由に反対していた。マルガレーテは弟のフリッツ(アイトナー)と一緒に職人の親戚の家に「荷車を作ってくれ」と頼みに行くが断られ「壊れた荷車なら只で持って行け」と言われて、フリッツが持ち帰った荷車を父親が修理してマルガレーテの足ができた。父親は頼み込んで、マルガレーテを学校に通わせてもらう。「文字は右手で書け」としかりつける学校の先生に「右手は不自由で使えない」と対抗し先生を怒らせるが、マルガレーテは難しい計算をすらすらと解いてみせ先生を驚かせ見返す。マルガレーテは「直らない体に対して不満を持ってくよくよしても何もならない、先のことを考える頭がものをいうのだ」といつも何か新しいことにひらめきを感じていた。成長したマルガレーテはウィーンの有名な医者(クラスニッツァー)のクリニックでで手術を受けるために「町にお金を支援して欲しい」と提案し、両親に頼みに行ってもらい、多数決で援助金をもらえることになった。手術と長期治療の甲斐もなく治癒しなかったが、マルガレーテは先生から車椅子をもらいギンゲンに戻ってくる。しばらくして、、マルガレーテは行きの列車で知り合った、あちこち歩き回っている機械のセールスマンのユリオス(プリンツ)の訪問を受ける。マルガレーテはユリオスからアメリカ製のミシンを買い、ユリオスが持ち帰ったパンフレットやチラシを参考にいろいろ作ってみた。そしてフェルトの像の針刺しをクリスマス市で売っていた所、ぬいぐるみとして子供たちに買われて近所の評判となり、そこからヒントを得てフェルトの動物のぬいぐるみを作り始める。注文が殺到しシュタイフ社はミシンを何台も購入できるようになった。1902年不況でシュタイフ社は経営危機にさらされ、従業員の給料も払えなくなるが、針子の女性たちは皆マルガレーテを尊敬していて「給料はいりません。危機を一緒に乗り越えていきましょう」と作業を続ける。フリッツはマルガレーテがウィーンに向かう時にお守りとして作った小さな木彫りの熊を使っておどけて見せ、諦めかけていたマルガレーテを元気付ける。フリッツはどんな時でもマルガレーテの手足となりマルガレーテを助けてきた。マルガレーテは木彫りの熊をスケッチし、フリッツが藁で熊の形に整えている時に、ぶらぶらと動く手足からヒントを得て手足頭が動かせる熊のぬいぐるみを考案し、モヘヤを使って100体作り、最後のチャンス、1903年のライプツィッヒのおもちゃ博覧会に出展する。しかし、「こんなもの1体4マルクでは誰も買わない」と嘲笑され、諦めかけた最終日、アメリカ人のバイヤーが熊を手にとって「こりゃいい。幾つあるんだ?」「100体です」「100?だめだめもっと欲しい」「い、幾つですか?」「3000体!!」と、3000体のオーダーをしてくれたのだ。映画はここでお仕舞。こうしてアメリカへ渡った熊のぬいぐるみは大ブームを巻き起こすことになる。熊のぬいぐるみの愛称「テディベア」の由来はいろいろありますが、熊好きのセオドア・ルーズベルト大統領の夕食会で、テーブルに置かれていたシュタイフ社の熊のぬいぐるみを「この熊はテディ(セアの愛称)のベアだ」と説明した所からきていると言われています。(MICK)


トップ

206


Wolfsburg (2003)★2006.01.10掲載

ヴォルフスブルク


監督:クリスティアン・ペッツォルト

出演:ベノ・フュルマン、ニーナ・ホス、アンティエ・ヴェスターマン、アストリット・マイヤーフェルト、マティアス・マチッケ、

ソラヤ・ゴマー、シュテファン・カンプヴィルト、マルティン・ミュゼラー、アンナ・プリーゼ、他


     

                      事故現場にて            フィリップとラオラ


自動車のセールスマン、フィリップ(フュルマン)は人影のないヴォルフスブルクの国道を走行中、恋人に携帯から電話をするが、口論となり通話が途切れ携帯を落としてしまい、携帯を手探りして道から目を外した直後、自転車に乗った少年を跳ねてしまう。車を止めてバックミラーから様子を伺うが、辺りには人影もなく、静まり返っている。フィリップはそのまま逃走するが、誰をひいてしまったのか?病院に運ばれただろうか?具合はどうなのか?など気になって仕事も手につかない。自動車も色を塗り替えて車庫に仕舞い込んで会社の自動車を使うが、事故現場を通るたびに、フィリップは良心の呵責に駆られた。病院へ行くと、息子が事故に遭い動揺している母親ラオラ(ホス)がいた。フィリップはラオラに近付き、何気なく少年の様子を伺う。ラオラは少年と二人暮しで、地元のスーパーマーケットで働いている。少年は車のタイプをラオラに告げていたが、様態が急変し亡くなってしまう。その後フィリップが事故現場を通ると、そこには花束が置かれていた。「少年が亡くなったんだ」ショックで茫然とするフィリップ。独りぼっちなったラオラはセラピーに通いながら犯人の車探しをするが途方に暮れて河で入水自殺を図る。それを目撃したフィリップはラオラを助け家に送り届ける。フィリップはラオラに愛情を抱くようになり、ラオラは子供を失った傷心をフィリップによって回復しつつあった。事故以来、フィリップは、恋人との仲も崩れ、仕事にも集中できず会社を首になる。フィリップはラオラと合う度に、ラオラに告白しようとするのだが、ラオラもフィリップを愛していると知ると、彼女を失うことを恐れ告白することができなかった。デートの後、車に戻ったラオラは、フィリップの車が息子をひいた車と同じだと気付く。(MICK)


トップ

207


Die Bourne Identitaet(米/独:2001)★2006.01.10掲載

ディー・ボーン・イデンティテート

ボーン・アイデンティティー


監督:ダグ・リーマン

出演:マット・デイモン、フランカ・ポテンテ、クリス・クーパー、他



ロバート・ラドラムが1980年に発表したベストセラー小説、『暗殺者』を大胆にアレンジして映画化された『ボーン・アイデンティティー』は、最初から最後までスピード感あふれる展開を見せている。複雑に絡み合ったストーリーは、自分の名前、職業、最近の行動に関する記憶さえ失くしたCIA工作員のジェイソン・ボーン(マット・デイモン)が、チューリッヒで無一文のドイツ人旅行者(『ラン・ローラ・ラン』で主演のフランカ・ポテンテ)を巻き込んで、失われたアイデンティティを探し求めるところから急展開を見せる。CIAの上官(クリス・クーパー)が殺し屋を送り込み、ボーンを抹殺して、失敗に終わったミッションを闇に葬ろうとするが、ボーンは強靭な肉体と訓練で身につけた戦闘術を駆使しながら対抗し、パリを目指す。ダグ・リーマン監督(『Go』)によって原作の複雑なストーリーへ人物描写に対する独特の視点が吹き込まれ、デイモンとポテンテのユーモラスでスリルを求めるという互いに共鳴する部分が、息詰まるアクションシーンの中で調和を見せている。1988年にはTV用映画としてリチャード・チェンバレンが主演したこともある本作品は、新進気鋭の俳優たちによる演技が光り、知性にあふれながら大衆にもアピールする興奮場面が全編にわたって繰り広げられている。(Amazon)


トップ

208


Dogville (独/デンマーク/仏/スウェーデン/ノルウェー/オランダ:2003)★2006.01.10掲載

ドッグヴィル


監督:ラース・フォン・トゥリアー

出演:ニコール・キッドマン、ハリエット・アンダーソン、ローレン・バコール、ジェームス・カーン、ジャン・マルク・バール、

ポール・ベタニー、ブレア・ブラウン、パトリスィア・クラークソン、ジェレミー・ディヴィス、ベン・ギャザラ、

フィリップ・ベイカー・ホール、トーム・ホフマン、シオバン・ファロン、ジェリコ・イヴァネク、(英語版のナレーター:ジヨン・ハート)、



『ダンサー・イン・ザ・ダーク』などのデンマークの異才、ラース・フォン・トリアー監督による衝撃作にして問題作。アメリカ・ロッキー山脈の村に、ひとりの女グレースがギャングに追われて逃げ込んでくる。初めは彼女をいぶかしむ村人たちだが、2週間で村人全員に気に入られることを条件に村に留まることを承認。献身的な肉体労働をこなすグレースだが、警察に手配されていることが発覚し、事態は急転する。 だだっ広い倉庫のような空間に、いくつかの家具を除いては、すべての家や道、犬までが床に白線で描かれているだけ。簡略化した舞台セットのような背景で、グレース役ニコール・キッドマンら俳優たちのハイテンションな演技が続く。足に重りを付けられ、レイプもされるグレースの横で、日常の作業をする村人などシュールな構図が次々と登場。各キャラの欺瞞のドラマが、恐怖とサスペンスを静かに高める。そして、およそ3時間の長尺の末に訪れるのは、すべての常識を覆すような驚愕の幕切れ。いい意味でも、悪い意味でも、めまいがするような映像体験だ。(斉藤博昭) ニコール・キッドマンが人間の本質をさらけ出すラース・フォン・トリアー監督が放つ、2003年カンヌ映画祭を震撼させた、無冠にして最大の衝撃作。(Amazon)


トップ

209


Heaven (独/米/仏:2000)★2006.01.10掲載

ヘヴン

ヘヴン


監督:トム・トゥクワー(ティクヴァ)

出演:ケイト・ブランシェット、ジョヴァンニ・リビージ、レモ・ジローネ、ステファニア・ロッカ、アレッサンドロ・スペルドゥーティ、

マッティア・スブラジア、ステファノ・サントスパーゴ、アルベルト・ディ・スタシオ、ジョヴァンニ・ベットラッツォ、

ジャンフランコ・バッラ、ヴィンセント・リオッタ、マウロ・マーリノ、Stefania Orsola Garello、ファウスト・ロンバルディ、

Giorgia Coppa、他



イタリアの小学校で英語を教えている教師のフィリッパ(ブランシェット)は夫を死に追いやった権力者を殺すために、その男の事務所へ忍び込んで、ゴミ箱に爆弾を仕掛ける。外から男に電話を書け爆発時に事務所にいるように細工をするが、直前に掃除婦がゴミ箱を空にして、子供2人とその父親と共に乗り込んだエレベーターの中で爆発し4人は死んでしまう。フィリッパは逮捕され他のちに、その事実を知らされショックで倒れ、罪のない人たちを殺してしまった罪に苛まれ、復讐できなかった悔しさで後の事情聴集もスムースに行かなかった。刑務官の一人若いフィリッポ(リビージ)は密かにフィリッパに恋をしてしまい、フィリッパの生徒である弟から事情を聞き、フィリッパを脱走させる計画を立てる。フィリッパは夫の敵を取り、フィリッポと共に逃走し、二人で目的地のヘヴンへ向かう。キェシロフスキの遺稿脚本をトム・ティクヴァ監督が映画化。二人の表向き感情表現は控えめだが内心は死よりも強い愛情を表現したラブストーリー。(MICK)


トップ

210


Halt mich fest (2000)★2006.03.10掲載

ハルト・ミッヒ・フェスト


監督:ホルスト・ヨハン・チャーバ(Sczerba)

出演:ヤン・ヨゼフ・リーファース、アンナ・ロース、ヤン・グレゴーァ・クレンプ、ラルス・ルドルフ、クリスティアン・ベルケル、

ヘルマン・バイヤー、ヨハンナ・ガストドルフ、ゲルト・ケスター、他


ジョニー、リタ、カール


若かりし頃、バンドを組んでいた、リタ(ロース)、ジョニー(リーファース)、カール(クレンプ)、フレディー(ルドルフ)はバンド解散後それぞれの道を進む。今や30半場、音楽の道を続けるフレディー、離婚し子供と離れ離れになり悩むカール、精神病で目が放せない父親の世話をするジョニー、夫と息子と3人暮らしの籠の中の鳥状態のになったとリタは、自殺したフレディーの葬式で再会する。葬式の後、3人はバーで昔の思い起こし、再びバンド結成を夢見る。飛び入りで舞台に立ったのをきっかけに、第二の人生をスタートする。出演者は俳優兼ミュージシャンでもあり演奏も担当している。プライベートではヤン・ヨゼフ・リーファースとアンナ・ロースはこの作品共演をきっかけに結婚した。(MICK)


トップ

211


Marias letzte Reise (2005)★2006.03.10掲載

マリアズ・レツテ・ライゼ (マリアの最後の旅)


監督:ライナー・カオフマン

出演:モニカ・ブライプトロイ、ニーナ・クンツェンドルフ、ギュンター・マリア・ハルマー、ミヒャエル・フィッツ、他


 

                       アンドレア、マリア       マリア


癌に侵されたマリア(ブライプトロイ)は医者の反対を押し切って、自宅で生涯を終えたいと希望する。看護婦アンドレア(クンツェンドルフ)の愛情を持ってマリアの世話をする姿を見て、自宅に戻ることを反対していた家族も心が変わり、マリアの最後の旅立ちを見守る。世話する側は大変であるが、不治の病に侵された病人が、看護士や家族の協力を得て、自宅でここまでできるという参考になる。実際にはホスピツなどの施設へ入ったり、病院で生涯を終える人も多いそうだ。((MICK)


トップ

212


99 Euro Films (2002)★2006.03.10掲載

99・オイロ・フィルムス


監督、出演:ニコレッテ・クレビッツ、ペーター・ローマイヤー、マルティン・ヴァルツ、ミリアム・ディーネ、マルク・シュレヒター、他



オルデンブルク・フィルム・フェスティヴァルのために撮った短編映画12作品を集めた作品集。作品はそれぞれがデジタル・ビデオカメラと99ユーロの予算で撮ったもので、ホームビデオ風に家族をプライベートで撮ったものもある。この映画はフェスティヴァルで好評だったため、翌年はヨーロッパを舞台にEurope - 99 Euro Films 2(99・オイロ・フィルムス2・ヨーロッパ編)が作られた。(MICK)


トップ

213


Hunger auf Leben (2004)★2006.03.10掲載

フンガー・アオフ・レーベン


監督:マルクス・イムボーデン

出演:マルティーナ・ゲデック、カイ・ヴィーズィンガー、ウルリッヒ・ミューエ、マルティン・ファイフェル、ウーヴェ・ボーム、

ハインリッヒ・シュミーダー、他


           

                         ブリギッテ(ゲデック)                 ギュンター           ピッシュマン     ブリギッテ・ライマン


東ドイツの女流作家ブリギッテ・ライマン(1933-1973)の「日記」を元に作られた自伝映画。ブリギッテ(ゲデック)は1956年、23才で小説「Die Frau am Pranger」を出版し、編集者との浮気、流産、夫ギュンター(シュミーダー)との離婚、自殺未遂、詩人のピッシュマン(ヴィーズィンガー)との再婚等、波乱万丈の生涯を送る。(MICK)


トップ

214


Luther(2003)★2006.03.10掲載

ルター


監督:エリック・ティル

出演:ジョセフ・ファインズ(マルティン・ルター)、ヨナタン・フィルト(ギロラモ・アレアンダー)、アルフレッド・モリナ(ヨハン・テッツェル)Claire Cox(カタリーナ・フォン・ボラ)、ピーター・ユスティノフ(フレデリック・ザ・ワイズ)、ブルーノ・ガンツ(ヨハン・フォン・シュタオピッツ)、ウーヴェ・オクセンクネヒト(ポーペ・レオ10世)、マテュー・キャリーレ(カルディナル)、ベンヤミン・サドラー(ゲオルク・シュパラティン)、ヨッヘン・ホルスト(アンドレアス・カールシュタット教授)、トルベン・リープレヒト(チャールス5世)、マリア・ズィモン(ハンナ)、ラルス;・ルドルフ(フィリップ)、マルコ・ホッフシュナイダー(ウルリッヒ)、クリストファー・ブーフホルツ(フォン・デァ・エック)、ティモシー・ピーチ(カール・フォン・ミルティッツ)、トム・シュトラオス(ゲオルク・フォン・ブランデンブルク)、ジーン・リード(ヨハン・フォン・ザクセン)、アニアン・ツォルナー(フィリップ・フォン・ヘッセン)、ヨハネス・ラング(マインツのアルプレヒト大司教)、他


           

                                                          ルター                       フレデリック・ザ・ワイズ


マルティン・ルターの自伝映画。独特のしぐさとユーモアでルターを助けるフレデリック・ザ・ワイズ役で映画に花を添えたピーター・ユスティノフの遺作となった。(MICK)


トップ

215


Kaspar Hauser (1993)★2006.03.10掲載

カスパー・ハオザー


監督:ペーター・ゼーァ

出演:アンドレ・アイザーマン、ウドー・ザメル、ウーヴェ・オクセンクネヒト、ヘルマン・バイヤー、他


カスパー(アイザーマン)とプロフェッサー・ダオマー(ザメル)


劇場映画版より40分長いテレビ映画版。1828年、ニュルンベルクの市場で保護された棄児カスパー・ハオザー。彼が唯一口にするのは「私はカスパー・ハオザーです」のみ。彼は取調べを受けるが、誰であるのか謎に包まれていた。当時、彼は「貴族の息子」ではないかと推測された。(が、1996年カスパーの下着の血液を調べたところ貴族の血統ではないと分かった。)生まれてすぐに隔離され孤独に育てられたカスパーは、犯罪の犠牲者として意図的に実験用のモルモット同様育てられたのか、現在も謎は解けていない。ヴェルナー・ヘルツォーク監督の「カスパー・ハウザーの謎」はこちら。(MICK)


トップ

216


Mozart - Ich haette Muenchen Ehre gemacht (2006)★2006.03.10掲載

モーツァルト-イッヒ・ヘッテ・ミュンヘン・エァレ・ゲマハト


監督:ベルント・フィッシャーアオアー

出演:キサヴィア・フッター、ゲラルド・アレキサンダー・ヘルト、コンスタンツェ・ブライテプナー、ヨハネス・ツヴィルナー、

ハンス・ミヒャエル・レーベルク、ソフィー・リードラー、他


モーツァルト(キサヴィア・フッター)


モーツァルト誕生250周年で2006年は「モーツァルト・イヤー」になっている。この作品はモーツァルトの幼少時代と、成長してドイツ・ミュンヘンで暮らすところから故郷に去っていく所までを一通り紹介している。アメリカの映画「アマデウス」を見た人には物足りないかもしれない。(MICK)


トップ

217


Die Nacht der grossen Flut (2005)★2006.03.10掲載

ディー・ナハト・デァ・グローセン・フルート


監督:レイモンド・レイ

出演:ウルリッヒ・トゥカー、クリスティアーネ・パオル、アーント・シュヴェーリンク・ゾンレイ、ハンナ・シュレーダー、

フロリアン・ルーカス、ヴィリー・ゲルク、他


        

           ボートで助けられた家族             自力で冷水の中を逃げる家族      指揮を取る

                                        母親は途中で溺死する      ヘルムート・シュミット


1962年2月16日風速130km(/時)の豪風雨(Orkan/オルカン)により、北海の島々、海岸地区、ハンブルク市内の低地区ヴィルヘルムスブルク等、大被害を受けた。当時の被害者の証言を元に、数家族に焦点を当てて、当日夕方から、それぞれどのように避難したのかドキュメンタリータッチで作られている。当日はラジオで強風注意報が流されたいたが非難警報は出ていなかった。夜10時堤防が次々と崩れ海水が低地に流れ込んで家の二階まで水に浸かってしまう。気象庁の対応の悪さに加え、警視庁対策本部でも堤防破壊の連絡を受けたが、被害の重大さを把握できておらず、夜ということで緊急対策をとらずにいた。住民は手漕ぎの小さいボートを使って、ボランティアで救援作業を行うが、何しろ2月だったので、冷水に浸かって長時間生き延びることは難かしく、ほとんどの人が凍え死んでしまう。当時、家族で屋根の上に逃げ延びた母親と8ヶ月の赤ちゃんは、見ず知らずの人にボートで助けられ、陸上で上からの指令を待っている、たくさんの役人たちに向かって「早く救助に行け!」と怒鳴りつけたが動かないでいたと証言している。翌朝、内務省のヘルムート・シュミットが対策本部で指揮をとり、ようやく救助活動を開始することとなるが、シュミット氏の証言では、素早い判断をすべき時に役人は「誰が責任を持つのか?」「申告して許可を許可を得なければ、下は動けない」と夜中の活動を怠った、と批判していた。シュミット氏は自らの判断で近国の空軍などに電話連絡して救援を求め、初めての試みで連邦軍に民間の救援活動を行わせたという。(MICK)


トップ

218


Die Sturmflut(2006)★2006.03.10掲載

ディー・シュトゥムフルート


監督:Jorgo Papavassiliou(ヨルゴ・パパヴァッシリュー)

出演:ベノ・フュルマン、ナディヤ・ウール、ヤン・ヨゼフ・リーファース、ゲッツ・ゲオルゲ、ハイナー・ラオターバッハ、

クリスティアン・ベルケル、ギル・オファーリム、エルマー・ヴェッパー、ナタリア・ヴェルナー、ベティーナ・ツィマーマン、

ユッタ・シュパイデル、ユルゲン・ショルナーゲル、ガービィ・ドーム、ミヒャエル・デーゲン、バーバラ・シェーネ、

ニーナ・ボット、他


  


1962年2月16日の災害(作品217参)をドラチックに描いた作品。(MICK)


トップ

219


Der Fischer und seine Frau (2005)★2006.03.10掲載

デァ・フィッシャー・ウント・ザイネ・フラオ

(漁師と妻)


監督:ドーリス・ドリエ

出演:アレキサンドラ・マリア・ララ、クリスティアン・ウルメン、ズィモン・フェァヘーヴェン、他



ドイツで2005年10月27日に封切られた、50才になったドリエ監督の記念作品。アメリカからも映画出演のお誘いが来ているルーマニア生まれのアレキサンドラ・マリア・ララと「Herr Lehmann」でレーマン役を演じたウルメンを起用して公開前から話題になっていた作品。日本びいきのドリエ監督は以前にもMON-ZEN[もんぜん]で日本でロケしていますが、今回のメインロケ地は新潟県の小干谷で、地震災害(2004年10月)にあった山古志村〔2005年4月1日に合併して長岡市となる〕(「マリと子犬の物語」には感動しました。)の棚田も出てきます。撮影されたのが同じ月だったことから、災害前に撮影されたようです。貴重なシーンになりましたね。余談ですが私、新潟県出身なもので新潟県に反応してしまいまして、近年ドイツでも鯉(ドイツ語でもKOIといいます)ファンが増えてきていることから、鯉といえば錦鯉で有名な山古志村、ということでこだわってしまいました。しかし、ドイツでは日本のお米「ササニシキ」は売られているのに「コシヒカリ」が売られてない・・・。(MICK)


トップ

220


Sophie Scholl - Die letzten Tage(2005)★2006.03.10掲載

ゾフィー・ショル、ディー・レツテン・ターゲ

白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-


監督:マルク・ローテムント

出演:ユリア・イェンチ、ファビアン・ヒンリヒス、アレキサンダー・ヘルト、ヨハナ・ガストァフ、アンドレ・ヘンイッケ、他


 


ユダヤ人ゾフィーの戦時中最後の日々を綴る。公開当時から国際的に話題になった作品で、2006年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた。(MICK)


トップ



copyright(C) JAPAN ART DESIGN 当サイトの情報・写真の無断転用を禁じます