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ドイツ映画の紹介: 141-160


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141■Das Blut der Templer - ダス・ブルート・デァ・テンプラー - SWORD-X ソードX

142■Die Rueckkehr des Tanzlehrers - ディー・リュックケーァ・デス・タンツレァラース - ギルティ

143■Lichter - リヒター

144■Die letzte Schlacht - ディー・レツテ・シュラッハト

145Der Hahn ist tot - デァ・ハーン・イスト・トート

146■Hoelle im Kopf - ヘレ・イム・コップフ

147■Zugvoegel - Einmal nach Inari ツークフェーゲル - アインマル・ナッハ・イナリ

           -逃走特急 インターシティ・エキスプレス

148■Bibi Blocksberg - リトルウイッチ ビビと魔法のクリスタル

149Bibi Blocksberg und das Geheimnis der blauen Eulen

            - ビビ・ブロックスベルク・ウント・ダス・ゲハイムニス・デァ・ブラオエン・オイレン

150■Das Sams - ダス・ザムス

151■Das Sams in Gefahr - ダス・ザムス・イン・ゲファー

152■Fuer immer verloren - フュー・イマー・フェァロァレン

153■Der Krieger und die Kaiserin - デァ・クリーガー・ウント・ディー・カイザァリン

154■Mord am Meer - モード・アム・メーァ

155■Das erste Mal - ダス・エァステ・マル

156■Kuess mich! -  キュス・ミッヒ

157■Annas Heimkehr - アナス・ハイムケーァ

158Jenseits der Stille - イェーンザイツ・デァ・シュティレ - ビヨンド・サイレンス 

159Erleuchtung garantiert - エァロイヒトゥング・ガランティァト - MON-ZEN もんぜん

160■Bobby - ボビー


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Das Blut der Templer(2003)★2005.03.22掲載

ダス・ブルート・デァ・テンプラー

SWORD-X ソードX★('05/12/02)


監督: フロリアン・バックスマイヤー

出演:ミルコ・ラング、ハラルト・クラスニッツァー、カテリーネ・フレミング、ペーター・フランケ、アリツィア・バッハレーダ・クルス、

ラルフ・ヘァフォルト、レネ・イフラー、オリヴァー・マズチ、他


ルクレツィア、ロベルト・フォン・メッツ、ステラ、ダヴィット


修道院で育てられた孤児のダヴィット(ラング)は成長しハイスクールの寄宿舎で暮らしている。ある日、好意を抱くステラ(バッハレーダ・クルス)のボーイフレンドから殴られ、生まれて初めて殴り返し、相手の顎の骨を折ってしまう。ダヴィットは初めて自分には人間離れしたパワーが備わっていることを知る。ダヴィットはステラと医者へ行くが傷口はすでに治っていて、血はクリスタルのようになっていた。そういえばダヴィットは今まで医者にかかった記憶がない。その医者が研究所に送ったダヴィットの血液から消息が知れ、ダヴィットの母親と名乗るルクレツィア(フレミング)の弟アレス(マズチ)が現れダヴィットをルクレツィアの元に連れて行く。ダヴィットは母親から自分の素性を聞かされる。その昔、テンプルに保管されている、その聖杯を受けると不死身の体になるというイエスのグラール(聖杯)を守る9人のテンプラー(十字軍騎士修道者)たちがいた。しかし彼らは聖杯を奪い取ろうとお互いに殺し合いをする。テンプラーの総長はグラールを現在まで誰にも知られないように秘密の場所に隠したのだが、それ以来、背教者たちがグラールを狙って、テンプラーたちと争ってきた。テンプラーの総長ロベルト・フォン・メッツ(クラスニッツァー)はルクレツィアが背教者の頭とは知らず、18年前にダヴィットを授かったが、すべてルクレツィアがテンプラーの血統を受け継いだ子供を必要としてだけと知り、グラールを守るため背教者の血を受け継ぐダヴィットを殺さなければならなかったが、それができずに修道院に預けていたのだ。事実を知らないダヴィットは母親からメッツの一味が敵と教え込まれ、彼らを絶滅させるために母親の元で訓練を受け騎士の腕を上げる。ルクレツィアはダヴィットがステラに好意を寄せていると知り、アレスにステラを殺すように命じる。ダヴィットは目の前で矢を射られたステラの仇を打とうと訓練に身を入れる。アレクたちとメッツの仲間たちの隠れ家に殴りこみ、ダヴィットがメッツに切りかかろうとした寸前に、メッツから助けられたステラがダヴィットに事情を話してメッツが父親であることを告げる。ダヴィットは母親を愛する気持ちと葛藤しながらもテンプラーの血統の濃さを認識し父親の使命を受け継ぐ決意をする。マトリックス並みのアクションあり。(MICK)


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Die Rueckkehr des Tanzlehrers (独/オーストリア:2004)★2005.03.22掲載

ディー・リュックケーァ・デス・タンツレァラース

ギルティ★('05/12/02)


監督:ウルス・エッガー

出演:トビアス・モレッティ、ヴェロニカ・フェレス、マクスィミリアン・シェル、メシュー・マーシュ、ビヨン・フロベルク、

ビビ・アンダーソン、ジョン・ウッド、マッツ・ラングバッカ、ヘルベルト・プリンツ、他


 

               エルザに聞き込みをするシュテファン        ヴェロニカ、シュテファン

 

                犯人フェルナンドー(シェル)の動機は?   フェルナンドーを追うヴェロニカ


元警部ヘルベルト・モリーン(プリンツ)が定年後一人暮らししていた北スウェーデンの自宅で殺害された。定年までドイツでモーリンの相棒だったシュテファン(モレッティ)は知らせを受けすぐにスウェーデンへ向かう。現場を訪れ不審な点を発見すると管轄が違うにもかかわらず現地の刑事ジュゼップ(マーシュ)の協力をえて、単独で聞き込み調査に顔突っ込む。シュテファンはドイツからやってきたモーリンの娘ヴェロニカ(フェレス)とペンションで遭遇するがヴェロニカも犯人探しに興味を持ってシュテファンにあれこれと聴いてくる。調査が進む中、シュテファンの知らないモーリンの影の姿が浮上してきて、モーリンについて証言しようとしたタンゴのダンスクラブの演奏者ジョナス(ウッド)が殺される。ヴェロニカはモーリンと親しくしていたダンスクラブの先生エルザ(アンダーソン)はと面識がないとシュテファンに言ったが二人が親しそうに会話しているのを見てシュテファンは不審に思い、ヴェロニカの証言を疑い始める。シュテファンはエルザの留守中に自宅へ侵入してナチのユニフォームを発見し、事件がナチスのネットワークに関わっていることを発見し現地の警察に調査の協力を申し出るのだが、警察署ではリストにある権力者の名前を見てしり込みする。(MICK)


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Lichter(2003)★2005.03.22掲載

リヒター


監督:ハンス・クリスティアン・シュミット

出演イワン・シュヴェドフ、セルゲイ・フロロフ、Anna Janowskaja、デーヴィト・シュトリーゾフ、アオグスト・ディール、

ユリア・クリンケ、ヘルベルト・クナオプ、アリス・ドゥェイヤー、マルティン・キーファー、ヘンリー・ヒュープヒェン、他


     

              タバコを密輸入する子供たち             助けてもらった恩を仇で返す

         (アリス・ドゥェイヤー、マルティン・キーファー)            (Ivan Shvedoff)

  

       元恋人同士が商談取引の場で再会する  娘のドレスが買えず手作りする母親、ドレスのお金を作るために

       (ユリア・クリンケ、アオグスト・ディール)  乳飲み子連れの夫婦の逃亡を助ける父親。


ドイツに密入国するために、お金を払ってバンに乗り込み、白ロシアから逃亡した数人が、ドイツ・フランクフルト・アム・オーデル境オーデル川の反対側のポーランドの小さな町で降ろされ、それぞれがドイツへ入国する様子を画く。アメリカ映画「Short Cuts」のように、出会う人たちがどこかで繋がってくる。ポーランドから見るとオードル側の向こう側はきらきらと輝き、彼ら東側の目には川の向こうはLichterのように映る。ドイツに新生活を求め、逃亡者は未だ絶えない。ポーランド人と取引し、ポーランド人女性をお金で買う建築業者、その日暮のマットレスの販売人、ホームレスの子供たちを利用したタバコ密輸入などオードル側を挟んだ西と東の生活の違いもリアルに画いている。ある人はドイツへ向かう車をヒッチハイクし、ある人はオードル川を渡り、ある人は観光バスでドイツ入国を試みる。ドイツに入国した男性が警察に捕まり尋問を受けポーランドに強制送還されるが、通訳の女性は、この男性に同情しポーランドへ行って、彼をトランクに隠し逃亡を助けベルリンへ導くが、車の中にあった高価なカメラを持って行かれショックを受ける。親切を無にする人もいる。赤ちゃん連れの夫婦の逃亡を助けたポーランドのタクシードライバーは、娘のドレスを買うために、その夫婦のお金をスリとってしまう。しかしドレスは妻がウェディングドレスをリフォームして作って、それを着た娘の喜ぶ姿を見て後悔する。ドイツに来て成功する人もいるが、外国人が異国で暮らす厳しさと現状を見せてくれる。(MICK)


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Die letzte Schlacht (2005) ★2005.03.22掲載

ディー・レツテ・シュラッハト


監督:ハンス・クリストフ・ブルーメンベルク

出演:クリスティアン・レードゥル(クレプス総長、トム・シリング(フェーンリッヒ・バンドマン)

ティム・ベルグマン(フォン・ローリングホーヴェン少佐)、ファビアン・ブッシュ(ナチスに捕らえられたユダヤ人オイゲン・ハーマン

ヨハネス・ツィルナー(ボルト騎兵)、ロベルト・グラッツェダー(軍医_)、フロリアン・ルーカス(総統防空壕の電話交換手)、

アレクサンダー・ポレック(ヒットラー)、アナ・マリア・ミューエ(看護婦)、マレック・ハルロッフ(ラジオのアナウンサー、フリーデ)、

ヤン・グレゴーァ・クレムプ(ベルザリン連隊長)、トビアス・シェンケ(デルンベルク大尉)、

カタリーナ・ヴァッカーナーゲル(地下に身を隠すドイツ人女性)、イェルク・シュッタォフ(地下に身を隠すドイツ人男性)、他


      

             1945年4月20日(看護婦が見た光景)    ヒットラーの側近者たち。時が来たら自殺するしかない

           地下の防空壕治療所を訪問するヒットラー   と少佐に説明するクレプス総長。(レードゥル、ベルグマン)

       

             ナチスに捕らえられたユダヤ人ハーマン、      ラジオのアナウンサー、フリーデ

           ロシア兵が乗り込んでくる来る前に釈放される  ロシア人が乗り込んでくる直前、最後の放送


ナチス最後の13日間を、実際にその場に関わった人たちのインタビューと実録フィルムを兼ねて再現する、ドキュメンタリー。(MICK)


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Der Hahn ist tot (2000)★2005.03.22掲載

デァ・ハーン・イスト・トート


監督:ヘルミーネ・フントゲブルト

出演:ギゼラ・シュネーベルガー、アォグスト・ツィルナー、レナテ・クレスナー、ニコラォス・パライラ、

エマヌエラ・フォン・フランケンベルク、他

         

         ライナーを助けているつもりがライナーに    ずっとこうしていたいのだけれどライナーが他の

           とっては大迷惑                   女性に行為を寄せていると知り、友人までも殺

                                      してしまう。


私の好きなドイツの女流監督の一人ヘルミーネ・フントゲブルト監督の作品。一人暮らしの中年女性ローズィー(シュネーベルガー)はある晩、年下の小説家ライナー(ツィルナー)による読み語りを聴きに行きライナーに一目惚れする。電話帳から住所を調べて、ライナーの家を夜な夜な監視し、迷惑そうにする彼をお構いなく、後を付回わし、恋は盲目、恋路を邪魔するものは消えてもらうの、と簡単に殺してしまう、年増のストーカーとでもいいましょうか?ドイツ風のブラック・ユーモアは病的で笑えないところもありますが・・・なぜかのめり込んで見てしまった次第です。(MICK)


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Hoelle im Kopf (2005)★2005.03.22掲載

ヘレ・イム・コップフ


監督:ヨハネス・グリーザー

出演:クラウディア・ミッヒェルセン、ハイノ・フェルヒ、フロリアン・マルテンス、ハネロレ・ホガー、ミヒャエル・グヴィスデック、他


     

              商談をぶち壊しプロジェクトから外されるマルク       ドクター・マッカイのテラピー

         

             妻に浮気の事実を告白するマルク    不信な手紙を届ける犯人を撃ち殺そうと構えるマルク


ビューティフル・マインドを見た後に見たので、前半見ていて仕事に失敗した男性がショックで精神錯乱し自殺する平凡な話かと思っていたら、どんでん返しがありました。この落ちは、やはり平凡すぎるのでこんなのはどうかしら?という女優のクラウディア・ミッヒェルセンの提案で作られたそうです。主演の二人は「デァ・アンヴァルト・ウント・ザイン・ガスト」でも共演していましたね。サラ(ミッヒェルセン)が血まみれになって、「彼がやってきたの・・・」と警察に電話するところから回想シーンが始まる。優秀な建築家のマルク(フェルヒ)は一年以上関わってきたプロジェクトに自信をもっていたが、依頼者は設計を変更修正するように言ってきた。マルクはカッとなって模型を壊してしまいプロジェクトから外される。妻サラの勧めでドクター・マッカイの所で精神セラピーを受けるのだが、すぐにカッとなってセラピーが続かず自宅で薬を飲み始める。幻想を見たり、悪夢にうなされたり、記事を貼り付けた手紙が玄関先に届くようになり、マルクが小さい頃、母親を絞め殺したマルクの父親の幻と現実世界が重なり精神が錯乱し、心配するサラにも手を上げてしまう。マルクは気を取り戻して、サラにセラピーに通う約束をするが、次の日玄関先の手紙を見て医者には行かずドクターに電話して「父親が会たがっているんだ」と叫んで車ごと河に突っ込んでしまう。遺体はまだ見つからないが警部(グヴィスデック)はマルクの自宅でクラウディアとドクター・マッカイから事情を聞く。警部が帰った後、話が急転する。ドクター・マッカイからマルクに催眠術をかけてもらい病気だと思い込ませ自殺に追い込んだ張本人は、夫の浮気が許せず嫉妬し異常になったサラだった。マルクは家族のアルバムの中から母親が自動車事故で亡くなったという記事を見てからそのことに気付き、逆の立場を演じていたというわけだ。(MICK)


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Zugvoegel... einmal nach Inari(独/フィンランド:1997)★2005.04.18掲載

ツークフェーゲル - アインマル・ナッハ・イナリ

逃走特急 インターシティ・エキスプレス


監督:ペーター・リヒテフェルト

出演:ヨアヒム・クロール、オウティ・マエンパー、ペーター・ローマイヤー、ペーター・フランケ、ヨッヘン・ニッケル、

アンチェ・シュミット、ニーナ・ペトリ、チャーリー・ヘンドリックス、ヨハネス・ヘルシマン、他


ハネスとシルパ


日本でも放映された作品だそうですので、「ネタばらし」でたたかれるのも何ですので、ハネスの行き着く先は詳しく書きません。(笑) ドイツのドルトムントで暮らすビールの運搬人のハネス(クロール)がフィンランドのイナリで行われる第一回インターナショナル列車時刻表選手権大会の優勝を目指し列車と船の旅に出る。旅の途中知り合ったフィンランド人女性シルパ(マエンパー)に一目惚れし、フランク警部(ローマイヤー)から殺人容疑で追跡され、ちょっとややこしいですが・・・ドイツ風ユーモアとサスペンスをおりこんだレイルロード・ムービー。 私も旅行会社に勤めていた時に列車ダイヤの分厚い本(今ではオンラインで自動でルートを検索できます)を見ながら旅行のプランを練って空想旅行を楽しんでいましたが、旅するドイツ映画ファン以外に、映画旅行好きな人、鉄道好きな人にもお勧めの作品だと思います。(MICK)


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Bibi Blocksberg(2002) ★2005.04.18掲載

ビビ・ブロックスベルク

リトルウイッチ ビビと魔法のクリスタル


監督:ヘルミーネ・フントゲブルト

出演:シドニー・フォン・クロズィック、カティア・リーマン、コリナ・ハルフォウフ、マクスィミリアン・ベフォルト、ウルリッヒ・ネーテン、

モニカ・ブライプトロイ、アニャ・ゾマヴィラ、エレア・ガイスラー、クリスティアン・ニッケル、他


 

ヴァルプルギア、ラビア、ビビ、バーバラ

  

                  ベルンハルト、バーバラ               ビビ、フロリアン


私の好きなドイツの女流監督の一人ヘルミーネ・フントゲブルト監督の作品。アニメシリーズのビビ・ブロックスベルクの映画化。魔女のバーバラ(リーマン)と人間?ベルンハルト(ネーテン)の娘ビビは12才。火事現場から子供たちを助けたごほうびに15才になったら授与される水晶玉を貰える事になった。パパはビビが正式な魔女になることに大反対しているが、ママは大喜び、パパに内緒で、ほうきに乗ってママと授与式に向かう。ヴァルプルギア(ブライプトロイ)と熟練した魔女たちが水晶玉に呪文をかける儀式の途中、意地悪なラビア(ハルフォウフ)がわざと水晶を落として壊してしまう。罰としてラビアの水晶玉をビビに授けることになった。ラビアは自分の水晶玉を取り戻すために変身していたずらをする。(MICK)


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Bibi Blocksberg und das Geheimnis der blauen Eulen(2004) ★2005.04.18掲載

ビビ・ブロックスベルク・ウント・ダス・ゲハイムニス・デァ・ブラオエン・オイレン


監督:フランツィスカ・ブーフ

出演:シドニー・フォン・クロズィック、マリー・ルイーゼ・シュタール、カティア・リーマン、コリナ・ハルフォウフ、

ウルリッヒ・ネーテン、モニカ・ブライプトロイ、エドガー・ゼルゲ、ニーナ・ペトリ、アニャ・ゾマヴィラ、エレア・ガイスラー、他


 

                         ビビ、エレア             ベルンハルト、バーバラ

    

                   シュービア、アルカディア、ヴァルプルギア        ラビア


ビビ・ブロックスベルクの続編。今回は、ビビが前回同様、魔女の友達の助けを借りて、下半身不髄の友達エレア(シュタール)が歩けるように魔法をかけるため、青いふくろうの塵からできている不思議な青い粉を探しに大冒険する。(MICK)


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Das Sams - Der Film (2001) ★2005.04.18掲載

ダス・ザムス


監督:ベン・フェァボング

出演:ウルリッヒ・ネーテン、クリスティーネ・ウルシュプルッホ、アグライア・スズィスコヴィッツ、アーミン・ローデ、

エファ・マッテス、アオグスト・ツィルナー、バーデザルツ(コメディアンのデュオ)、他


  

                          人形劇のザムス   シュタイフ社のぬいぐるみ

   

                タッシェンビーァ、ザムス、モン       フラオ・メァツ     フラオ・ロートコール


「ダス・ザムス」は1970年後半に「アォグスブルガー・プッペンキステ」(ミヒャエル・エンデのジム・などメルヘンや子供向け物語を中心とした操り人形劇場を行っている)登場した童話作家パォル・マールスの作品。マールスは当時キャラクター(人形は象の鼻)も自らデザインしている。1作から3作目までの話を映画化した。アンネマリー・ロートコール「紫キャベツ」(マッテス)の家で部屋を借りている傘の会社オーバーシュタイン(ツィルナー)で働く傘の設計家タッシェンビーァ「ポケットビール」(ネーテン)の一週間は、こんな感じでリズミカルに過ごします・・・「ダス・ザムス」に出会うまでは・・・。日曜日ゾンタークはお日様(ゾネ)を浴びて日向ぼっこ。月曜日モンタークはお友達のモン(ローデ)と一緒に過ごし、火曜日ディーンスタークはお仕事(ディーンスト)をして、水曜日ミットボッホ真中(ミッテ)は丁度週の中間で、木曜日ドナースタースクは雷鳴って(ドナー)、金曜日フライタークはお仕事はお休み(フライ)で、土曜日はいつものように週末市場へお買い物・・・。市場が閉める支度をしているとタッシェンビーァは「私の名前を当ててごらん」と歌う子供の声につられ人だかりの中に割り込むと豚のような鼻をし顔にたくさん点々をつけた丸々太った赤ちゃんがくず野菜の中で歌ってた。人々は、「知らないわねぇ?見たことも聞いた事もない」と首をかしげていると、タッシェンビーァは「ちょっと待って、今日は土曜日(ザムスターク)だからぁ、ザムス・・・だ」と、名前を言い当てた。「私の名前はパパしか知らないの」とザムスはニッコリ、タッシェンビーァはザムスを家に連れて帰るはめになった。ザムス(ウルシュプルッホ)はリュックサックに閉じ込められたため膨らんで成長(進化?)して子供の大きさになった。タッシェンビーァはザムスをどうにか追い払おうとするが「パパ、パパ」と戻ってくる。ザムスは「いいこと教えてあげる」と顔の点々は願いが叶う点々でかなえられると点々が消えていくと説明すると、タッシェンビーァは「そりゃ、いいことを聞いた」とザムスヲ居候させてあげることにした。タッシェンビーァは会社に入ってきた女性デザイナーのメァツ「3月」(スズィスコヴィッツ)に一目惚れし気を引こうとするが、ザムスはやきもちを焼いて恋路の邪魔をする。原作は30年前のものであるが、ドイツ語の韻を踏んだ言葉遊びが面白く、終始笑えるユーモアたっぷりの家族で楽しめるメルヘン映画。(MICK)


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Das Sams in Gefahr (2003) ★2005.04.18掲載

ダス・ザムス・イン・ゲファー


監督:ベン・フェァボング

出演:ウルリッヒ・ネーテン、クリスティーネ・ウルシュプルッホ、アーミン・ローデ、エファ・マッテス、ドミニク・ホルヴィッツ、

イーナ・ヴァイセ、ヤスミン・タバタバイ、コンスタンティン・ガストマン、他


   

      ザムス、ダオム        タッシェンビーァ、        フラオ・ミュラー         ザムス、マルティン

                     ロートコール、マルガレーテ


ダス・ザムスの続編。5作目のストーリーの映画化。タッシェンビーァ(ネーテン)とザムス(ウルシュプルッホ)が別れてから11年経った。ザムスはタッシェンビーァとマルガレーテ(ヴァイス)の息子、マルティン(ガストマン)を一人前の男の子に教育するためお手伝いに再び現れた。ところが学校の体育のダオメ先生に、ザムスの願いが叶う点々の秘密を知られてしまい誘拐されてしまう・・・「ザムスが危ない!」(ザムス・イン・ゲファー)。キャストは前回とほぼ同じで、久しぶりにジャスミン・タバタバイがミュラー先生役で出演している。(MICK)

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Fuer immer verloren (2003) ★2005.04.18掲載

フュー・イマー・フェァロァレン


監督:ウーヴェ・ヤンソン

出演:ヴェロニカ・フェレス、ヴァルター・ズィットラー、エロール・サンダー、フレデリック・ヴェルター、パスクァレ・アレアルディ、

タイフン・バーデムッソイ、アルズ・バツマン、コルネリア・グロシェル、ラオラ・メッスィング、他


      

                    刑務所に入れられるサビーネ  訪問するユソッフに涙するサビーネ


2003年に放映された時に見逃してしまい、DVDも出ていないので、ずっと再放送を待っていた、見たかった作品のひとつ。 ヴィンター家の家族、建築家のフィリップ(ズィットラー)、妻のサビーネ(フェレス)、息子のトーマス(ヴェルター)、娘のユリア(グロシェル)とソフィー(メッスィング)は、家族ぐるみで交流のある、トルコで食堂を営むトルコ人の友人ユソッフ(アレアルディ)を休暇毎に訪れ休暇を楽しんでいた。ユソッフの妻は亡くなり、ユソッフの娘ネスリン(バツマン)はトーマスと結婚を前提として付き合っている。 この年の夏休みもいつものようにトルコで休暇を過ごしていたが、フィリップが投資していた株が暴落した旨友人から電話を受け、翌日ドイツに戻ることになった。空港でサビーネとトーマスはお土産を買いに行き、あとの3人は待合室に向かうが、時間になってもサビーネが来ない。空港のスタッフに聞いても聞き入れてもらえず、4人は搭乗させられる。 その頃、手荷物のチェックを受けていたサビーネは保留室に連れて行かれる。サビーネを残し飛行機は出てしまい、心配するフィリップは、翌日サビーネが麻薬所持でトルコの空港で逮捕された事を知る。 サビーネは身に覚えのない罪をきせられ、汚い刑務所に放り込まれる。 フィリップがドイツに住む優秀なトルコ人弁護士セム(バーデムッソイ)に頼んで裁判に備えていた矢先、トーマスがフィリップに「大学の就学金欲しさに、麻薬の運搬人を引き受けた。」と告白する。 セムはユソッフの兄で、付き合っていた恋人をユソッフに取られ、ユソッフとの付き合いを絶っていたが、今回の事件で兄弟が再会する。 トーマスは現在ドイツにいるのでドイツで裁判が行われるし、未成年ということで刑も軽いだろうから事実を話そうと提案するフィリップに、セムは裁判で余計なことを言わないように、保釈金を払ってサビーネを開放するように打ち合わせしていたにも関わらず、フィリップは裁判が不利に進められ焦って麻薬の密輸入しようとしたのはトーマスだと証言してしまう。 サビーネが8年前より何度もトルコとドイツを行き来していること、自宅を建築中で多額の借金をかかえていることなどを理由に、お金欲しさに麻薬の運搬をしていたと判断を下し懲役20年を言い渡す。 フィリップは欠勤が多くなり仕事を首になり、お金も借りられず、サビーネを脱走させようと、準備の資金を作るため家の家具などを売ってお金をかき集めていたが、家具の引出しから、サビーネがユソッフに宛てた出しそびれていたラブレターを発見し最愛の妻を親友に寝取られたショックと怒りで救出計画を中断してしまう。 トーマスはバスでトルコに向かい、そのことをサビーネに話すと、サビーネは動揺し手首を切って自殺を図る。 サビーネの運命は・・・? 最近も問題になっている東南アジアや中近東の裁判のあり方や刑務所管理、外国人囚人の扱い方などを明るみに出して訴えている点も見逃せない。(MICK)


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Der Krieger + die Kaiserin(2000)★2005.04.18掲載

デァ・クリーガー・ウント・ディー・カイザァリン

プリンセス・アンド・ウォリアー


監督:トム・ティクヴァ

出演:フランカ・ポテンテ、ベノ・フュルマン、ヨアヒム・クロール、ラルス・ルドルフ、ユルゲン・タラッハ、他


    ボードーと友人、ヴァルターは     トラックの下でスィスィーを助ける      ここから出て二人で暮らしましょと

    3人で銀等強盗の計画を練る     ボードー                    提案するスィスィー。「お前、頭おかし

                                                    いのか?」とボードー。


2001年ドイツ映画賞銀賞受賞作品。 ズィモーネ通称スィスィー(ポテンテ)〔タイトルはロミー・シュナイダーが主演した映画「女帝Kaiserinスィスィー」からきている〕は精神病院で働く介護婦。 父親が精神病でスィスィーは精神病院で生まれたずっと精神病院で育てられた。 ちょっとボーっとした、おとなしく口数少ない患者たちのアイドルだ。 ある日、盲目の患者と散歩中、スィスィーは歩道に突っ込んできたトラックにひかれ、救急車が来るまでトラックの下に倒れていた。 意識はあるがだんだん息が苦しくなってきた。息ができない・・・苦しい、私は死ぬんだ・・・誰かが助けに来ない限り、このまま死ぬんだ・・・と、その時、負われて逃げてきた、軍隊のユニフォームを着たボードー(フュルマン)〔軍服を着ているので軍人Krieger〕が、トラックの下に逃げ込んできた。 あ、ホントに助けにきてくれた、素敵なプリンスが・・・ボードーはスィスイーの顔を覗き込んで、「息ができないのかい?」と聞く。 答えようにも動けないししゃべれない。 ボードーは「ちょっと待ってて」と、近くにいた盲目の患者が手に持っていたジュースのコップからストローを取ってトラックの下に戻り、「いいかい、ここに穴をあけるからね」とナイフでスィスィーののどに穴をあけてストローを差し込んで、血を吸出し、「さっ、息をして」と、スィスィーを助けてくれた。 おかげでスィスィーは奇跡的に助かり2ヵ月後無事に退院した。 事故の後、スィスィーは毎日、自分を助けてくれた男性のことばかり考え、夢にまで見る。 「どうしても彼を探さなくちゃ」と聞き込みみたいなことをしてボードーを探し出す。 ボードーは兄で銀行の警備人ヴァルター(クロール)と郊外の丘の上の家で暮らしていた。 ボードーは数年前、車の中で妻と喧嘩し、ガソリンスタンドでトイレにいる時に、妻がガソリンにタバコを落として爆発し焼死したのを自分のせいだと思い込み、それ以来精神的にトイレの中から抜け出せず、妻の夢を見ては、夢遊病者のようにさまよっていた。 ボードーに避けられても、スィスィーは運命の出会いを信じて、彼を慕い続ける。 ヴァルターはボードーと友人の3人で銀行強盗を企てるが、ヴァルターが警備に撃たれ、丁度、友人の用事で銀行にいたスィスィーの助けを借りて逃げ延びる。 スィスィーはボードーを精神病院内の自分の部屋に連れて行きかくまう。 ヴァルターが亡くなった事をテレビで知ったボードーは発狂寸前のところでスィスィーに癒され、初めて二人は身の上話をし合う。 二人が車で逃亡途中、給油のためガソリンスタンドに寄るが、そこは事故のあったところだった。 スィスィーは「ここなの?大丈夫?」とボードーをやさしく見つめ、殻に閉じこもったもう一人のボードーがトイレから出てくるのを見て、「もうお前には用はないよ、バイバイ」と、別れを告げ、スィスィーと新しい旅に出るのであった。目に見えない精神面を実態で演じ表現した、画面から一時も目が離せない不思議な映画だ。 会話のやり取りも変わっていて、例えばスィスィーがようやくボードーの住んでいる家にたどり着いた時、ヴァルターが「あんた誰?」ボードーが「なんか用?」と聞き、スィスィーは胸弾ませて「会いたかったの!」というと、ボードーは「イッヒ・ニヒト(俺は会いたくないんだよ)」スィスィーが「エッ?」ボードーとヴァルターが「チュース(バイバイ)」といった具合に、テンポよくポンポンとひと言会話が交わされていく。(MICK)


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Mord am Meer (2004) ★2005.04.18掲載

モード・アム・メーァ


監督:マティ・ゲショニック

出演:ハイノ・フェルヒ、ナディァ・ウール、ビルゲ・シャーデ、レオナルド・カロー、ユルゲン・シュターンケ、

マンフレット・ツァパツカ、トマス・ザルバッハー、他


グラオベルク、ラインハルト


ウルリッヒ・ヴェルケの小説「Die letzte Vorstellung (ディー・レツテ・フォーシュテルング)」のドラマ化。ドイツ語タイトルは映画「ザ・ラスト・ピクチャー・ショー」のドイツ語タイトルに使われているため、小説のタイトルと異なるタイトルがつけられた。海岸沿いの堤防の近くの自宅で元赤軍派のハンス・ヴォルガストが殺害された。調査担当は離婚したての警部アントン・グラオベルク(フェルヒ)と、連邦刑事管轄から派遣されたパオラ・ラインハルト(ウール)が当たる事になった。アントンはハンスの異母兄弟であることを隠していたが、パオラは上司からその旨聞かされていて、アントンを容疑者としてインサイダー調査をすることになった。アントンは回りの不信な様子から自分が調査されていると悟るが、1978年にオペラ座の前で起きた殺人事件の犯人がハンスで今回その敵を取るため殺害されたと見て、パオラや尾行する同僚を巻いて独自で調査をする。ラストにどんでん返しがありますので、最初から注意して見ることをお勧めします。(MICK)★'05.11.24追記


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Das erste Mal (1996) ★2005.04.18掲載

ダス・エァステ・マル


監督:コニー・ヴァルター

出演:ラヴィニア・ウィルソン、エヴァ・ハスマン、ベノ・フュルマン、アンネ・カスプリック、アンドレアス・ヘルダー、

ハネス・ヤニッケ、他


イーケ、フィリ


映画スター、ジョニー・デップに恋する15才のフィリ(ウィルソン)は、初めての体験はジョニーと決めていた。ロスまでのフライトチケットを買いジョニーに会いに行くが、ジョニーは処女には興味がないと知ると、体験を積むため初めてのお相手の男性を探すことに。イーケ(フュルマン)がフィリの相手探しお手伝いをすることになるのであるが…。本物のジョニー・デップは残念ながら出演していませんが、アンドレアス・ヘルダーが影武者やってます。ラブコメディー。(MICK)


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Kuess mich! (1995) ★2005.04.18掲載

キュス・ミッヒ


監督:マリース・プファイファー

出演: カロリーネ・レードゥル、トビアス・ラングホッフ、カイ・シェ−ヴ、カティヤ・リーマン、ハイノ・フェルヒ、デットレフ・ブック、他


パオラとカタリーナ


大学を卒業し婚約者のミヒァエル(シェ−ヴ)と結婚するために、就職を断念するパオラ(レードゥル)。 人生の計画はファビアン(ラングホッフ)に出会うまで予定通りにたてられていた。 ミヒァエルの営むオークションで演劇に使用するための古いイスを競り落とした舞台監督のファビアンはクラスメイトでひょんなところで再会し、ミヒァエル、パオラと姉のカタリーナ(リーマン)、ファビアンと親友のヨハネス(フェルヒ)の付き合いが始まる。 パオラはファビアンにひかれるが、どっちにしようか決められず、恋のゲームが始まり、 皆、パオラに引っ張りまわされる。 終始言葉少なく、パントマイムを見ているような感じのラブコメディー。(MICK)


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Annas Heimkehr (2003) ★2005.04.18掲載

アナス・ハイムケェーァ


監督:クィサヴィア・シュヴァルツェンベルガー

出演:ヴェロニカ・フェレス、ユリア・クロムバッハ、ヘルベルト・クナオプ、ユリア・シュタェンベルガー、エァニー・マンゴルト、

カール・マルコヴィッチス、トミー・シュヴィマー、イエンツ・ハルツァー、ヴェロニカ・フィルツ、他


          

   フランツィスカを連れて帰郷するアナ          アナの兄夫婦           フランツィスカはドイツ人として

                                                      小学校へ通う


本屋のユダヤ人家族ゴルトベルク家で娘フランツィスカ(クロムバッハ)のベビーシッターをしているアナ(フェレス)は、ゴルトベルク家がロンドン(の親戚の所)へ逃亡する前夜、フランツィスカにせがまれ最後の夜をゴルトベルク家で過ごす。 運悪くその夜フランツィスカの両親がナチスに連れていかれてしまう。 アナはフランツィスカを押入れに隠して危機を逃れ、翌日、フランツィスカを連れて10年前に飛び出した故郷に戻ることにした。 アナの兄のトニー(クナオプ)はナチ派の町長として、町全体をナチ一色に染めていた。 フランツィスカは戦争が終わるまでの辛抱と、アナの娘としてそこで暮らすことになったのだが、ドイツ人として学校に通い、両親を心配する心を抑えヒットラーの写真に敬礼しなければならかった。 アナは故郷で身内に見放されながらもフランツィスカを保護し続け、フランツィスカの将来を考えて、終戦後英国兵に頼んでフランツィスカをロンドンに連れて行ってもらう。 (MICK)


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Jenseits der Stille (1996) ★2005.04.18掲載

イェーンザイツ・デァ・シュティレ

ビヨンド・サイレンス


監督:カロリーヌ・リンク

出演:シルビー・テステュー、タティヤーナ・トリープ、ホヴィー・スィアゴ、スィヴィル・キャノニカ、エマヌエレ・ラボリー、

マティアス・ハビッヒ、ハンザ・ツィピオンカ、アレクサンドラ・ボルツ、フベルト・ムルツァー、他


  

  ララの才能を見込んで個人指導をする    父に雪の音を説明するララ             トムとララ

  音楽の先生(ムルツァー)


名もなきアフリカの地で」で、アカデミー最優秀外国語映画賞を受賞したカロリーヌ・リンク監督のデビュー作で、アカデミー外国語映画賞にノミネートされ、ドイツ映画賞では3部門で最優秀賞を受賞している。 リンク監督は私の好きなドイツ女流監督の一人だ。 耳の聞こえない(※ドイツでは「おし」「つんぼ」「めくら」等の言葉を使ってはいけないため、単語の読み方通りに訳しました。)両親の間に生まれたララ(トリープ)は、テレビや会話を手話で通訳する、両親にとって唯一音の聞こえる世界と聞こえない世界の橋渡し役で小さい頃から頼りにされていた。 時に、その場をうまく丸めようと、うそを訳したり、とても頭の回転が速い賢い子だ。 父マルティン(スィアゴ)は子供のころ、パーティーの最中に父親がピアノを弾いて妹のクラリッサ(キャノニカ)がクラリネットを吹いているその光景が理解できず邪魔をしたためお仕置きのため部屋に閉じ込められる。 それ以来、音楽(というもの)、特にクラリネットに嫌悪感を抱いていた。 クリスマスで家族が実家に集まり、有名なジャズミュージシャンになったクラリッサと父の演奏を見て感動するララにマルティンは昔のことを思い出して腹を立てる。 ララはクラリッサから(彼女が始めて手にした)クラリネットを貰い、学校で音楽クラブに入ってクラリネット奏者を目指す。 ララは学校の発表会でソロでクラリネットを演奏することになったが、終始音楽に対して反対していた両親は発表会には来なかった。 成長したララ(テステュー)はハイスクール卒業後家を出て有名な音楽学校に進むため、入学試験までの間、クラリッサのところに居候することになったが、マルティンだけそのことを知らずにいて二人は喧嘩別れする。 ララは、耳の聞こえない子供に体で音楽を聴くことを教えてるトム(ツィピオンカ)に出会い、彼のクラスを尋ね、子供たちと共に授業に参加するが、耳で聞いてしまうため子供たちのように「体で音楽を感じる」ことができなかった。 ララは耳の聞こえない人にどのように音楽を伝えたらいいのか考えるようになる。 入学試験当日、突然、ララの演奏を見に来たマルティン。 驚いたララは、審査の先生たちに説明して演奏を始めるが、ララの演奏を見てマルティンは音楽を「聴く」のではなく「分かろう」「感じ取ろう」とするのだった。(MICK)


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Erleuchtung garantiert (2000) ★2005.04.18掲載

エァロイヒトゥング・ガランティァト

MON-ZEN[もんぜん]


監督:ドーリス・ドリエ (ドーリス・デリエ)

出演:ウーヴェ・オクセンクネヒト、グスタフ・ペーター・ヴェーラー、アニカ・ドヴァ、ウルリーケ・クリーナー、他


          

   劇場用映画チラシ              ウーヴェ、アニカ、グスタフ               さていよいよ修業開始


私の好きなドイツの女流監督の一人、 デリエ監督の作品。デリエ監督は日本ファンだとかで、日本人にも受ける作品が多いですよね。 何をやってもうまく行かない、僕はもうお終いだと嘆くウーヴェに日本かぶれのグスタフが禅の修行に日本ヘ行こうと勧め、ウーヴェは何の準備もなしにグスタフに付いて日本へ行く。日本語も日本の文化も、右も左も分からないウーヴェは東京のど真ん中でグスタフとはぐれてしまう。幸いグスタフは3年日本に住んでいるというドイツレストランに勤めるアニカに出会いウーヴェも見つかり、アニカの助けを借りて、禅寺へ向かうのであるが・・・。 台本があるのかないのか日本での撮影はホームビデオカメラで撮っているような感じで、とても自然な仕上がりになっている。 ドイツ人の英語の発音もカタカナ読んでいるようだけど、日本人の英語の理解力もそれと似たようなもので、それがまたギャグになっていて、思わず吹き出してしまうシーンが立て続けに出てくる。 日本では家に帰ると「ただいま」ですが、アニカがアパートに戻りボーイフレンドと日本語で交わす「元気?」「元気だよ」のやり取りは、ちょっと変な感じ。 全体的に日本とドイツの組み合わせだからこの作品も面白く出来上がったのかもしれません(とはいっても、すべてのドイツ人が日本でこのような反応をするわけではありませんが・・・)。 タイトルの「Erleuchtung garantiert」は、心が明るくなること間違いなしとか心眼を開くこと間違いなしという意味ですが、外国人が禅をどのようにとらえるのか興味あるところです。 お経も、風鈴が雑音に聞こえる人には、心に響かず、何かを読んでいるか歌っているようにしか聞こえないかもしれませんね。 ありのままをそのまま表現するドキュメンタリーを撮っているような・・・デリ エ監督らしい作品だと思います。(MICK)


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Bobby (2001) ★2005.04.18掲載

ボビー


監督:ヴィヴィアン・ネッフェ

出演:ボビー・ブレーダーロウ、ヴェロニカ・フェレス、マルクス・クニュッフケン、シュテッフェン・グロート、

ハンザ・ツィピオンカ、マーグレット・フォルカー、他


    

              ボビーと母親            ジョジョとボビー         ローズィーとジョジョ


私の好きなドイツの女流監督の一人、ヴィヴィアン・ネッフェ監督による、ダンウ症の俳優ボビー・ブレーダーロウのバイオグラフィーの映画化。 ボビーの最愛の母(シャーデ)が60歳の誕生日に亡くなってしまう。 今後誰がボビーの世話をするのか? ボビーの兄ジョジョ(クニュッフケン)はホモで相棒のマルク(グロート)とボビーを引き取りたいというが、裁判でボビーの姉夫婦ナニ(フォルカー)とクラオス(ツィピオンカ)が引き取るように言い下される。 ジョジョはクラオスがボビーに対する愛情ではなく、義母の生命保険金を目当てにボビーを引き取ったと知り、元恋人のローズィー(フェレス)と共に、ボビーの保護権を得ようと戦う。 (MICK)


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