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ドイツ映画の紹介: 81-100


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081■Schule - シューレ-No More School 

082■Nachtschicht-Amok! - ナッハトシヒト-アモック!

083■Eiskalte Freunde - アイスカルテ・フロインデ

084■Otto-Der Katastrofenfilm - オットー-デァ・カタストローフェンフィルム

085■Downhill City - ダウンヒル・シティ

086■Ein Alptraum von 3½ Kilo - アイン・アルプロラォム・フォン・3½ キロ

087■Angst - アングスト

088■Single sucht Nachwuchs - シングル・ズーフト・ナッハヴーフス

089■Winterschlaefer - ヴィンターシュレーファー - ウィンタースリーパー

090■im Juli - イム・ユリ

091■Der Puppengraeber - デァ・プッペングレーバー

092■Das fliegende Klassenzimmer - ダス・フリーゲンデ・クラッセンツィマー ‐ 飛ぶ教室

093■Sonnenallee - ゾネンアレー-サン・アレー

094■Ploezlich wieder 16 - プレッツリッヒ・ヴィーダァ・ゼヒツェーン 

095■Mein erster Freund,Mutter und ich - マイン・エァスタァ・フロイント、ムター・ウント・イッヒ

096■Nur Anfaenger heiraten - ヌーァ・アンフェンガー・ハイラーテン

097■Held der Gladiatoren - ヘルト・デァ・グラディアトァレン

098■Der Seewolf - デァ・ゼーヴォルフ-ザ・シーウルフ

099■Der kleine Eisbaer - デァ・クライネ・アイスベァ

100■Seventeen - Maedchen sind die besseren Jungs - セヴンティーン


081


Schule (2000)★2003.04.24掲載

シューレ - No More School 


監督:マルコ・ペートリー

出演:ダニエル・ブリュール、ヤスミン・シュヴィァース、ニールス=ブルーノ・シュミット、他


  

           マルクスとザンドラ     アンドレとマルクス            クラスメイト


ギムナジウム(ハイスクール)の卒業間近。仲間と過ごせるのもあとわずか。進学か就職か同級生たちはそれぞれも別々の道を行く。一般のドイツのハイスクールの授業風景と卒業資格試験を含めた、卒業数週間前のとある一日を一本の映画にした、ティーン・コメデー。18歳のマルクス(ブリュール)は、いつものように15歳のガールフレンドのザンドラ(シュヴィァース)を車で迎えに行き登校する。今日は友情優先!マルクスは、放課後、ザンドラ抜きでクラスメートたちと湖で過ごすことにした。何年も一緒に過ごした友人たちと、こういう風に集まるのもこれが最後かと思うと、マルクスは将来について真剣に考えさせられる・・・。主演のダニエル・ブリュ-ルは、よく複雑な家庭の息子役を演じていたが、演技が自然でうまいので、いろいろな役をこなしている。最近は「グッバイ・レーニン」に出演。(Mick) 


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082


Nachtschicht-Amok! (2003) ★2003.04.24掲載

ナッハトシヒト-アモック!


監督:ラルス・ベッカー

出演:カタリーナ・ベーム、アーミン・ローデ、ウーヴェ・オクセンクネヒト、フロリアン・ルーカス、ミンカイ・パンタイ、他


 

                    ランディ、ミミー、テフテイング       エーリッヒセン


ランディ(オクセンクネヒト)は、訪問してきた執行吏のブレッヒマンを連れて、銀行に行き、自分の負債を執行吏に支払うように言うが、警察に通報される。そこで、銀行員とそこにいた客を人質にして、警察を相手に大金を用意するように要求する。警察は、ランデーのアパートに住む女性(歌手ニナ・ハーゲンの実娘)から、ランディーの前妻の居所を聞き出し、事情を話してランディーを説得するように頼む。ランディは携帯電話で警察官のエーリッヒセン(ローデ)に連絡をとるが、どうやらランディーは以前もお金を盗んで警察にお世話になっているらしく、その時の担当がエーリッヒセンだったようだ。その時のお金は何処にあるのか?誰が隠したのか?誰が持っているのか?などの真相は最後まで明かされない。脇役に、ドイツではよく御馴染みの韓国人、ベトナム人、トルコ人俳優が登場する。客として銀行にいた男性が途中から人質ではなくランディーの側につくが、実は彼は前科者で、警察はこちらの方を心配する。警察官エーリッヒセンとランディーの前妻の不思議な関係が見え隠れする、ギャングスターコメディー。(Mick) 


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083


Eiskalte Freunde (2003)★2003.04.24掲載

アイスカルテ・フロインデ


監督:ウーテ・ヴィーラント

出演:アンドレアス・ギュンター、トルベン・リープレヒト、ヨハナ・クランテ、ダニエル・クラウス、ディートリッヒ・ホリンダーボイマー他


                        4人組み            エヴェリンとルーカス


レーゲンスブルクの大学から推薦されて、ミュンヘンの大学でセミナーを受けることになった法学部の学生ルーカス(ギュンター)は、初日から担当の教授アルント(ホリンダーボイマー)にも期待される。同じコースの金持ちのグループの4人は生まれも育ちも違うのにルーカスに親切にし、ボートハウスやパーティーにも誘う。グループのリーダー、アレクサンダー(リープレヒト)は教授の息子で、紅一点エヴェリン(クランテ)はルーカスを誘惑し二人は恋に落ちる。ある日、パーティーの最中に、グループの一人でエヴェリンの元恋人マルコが殺された。警察は、ルーカスを疑うが、エヴェリンが偽証して逃れる。これを機に、アレクサンダーはルーカスに父(教授)を殺害するように脅迫し、エヴェリンも実はアレクサンダーの恋人で、ルーカスを騙していたことを告白する。これらの出来事は、すべてアレクサンダーの策略だったのだ。ルーカスが警察に事実を話しても、警察は権力者の息子たちを信じルーカスの言うことは聞いてくれない。ルーカスは、アレクサンダーの姉クリスティーナの力を借りて、グループを分裂させようと試みる。最後までどうなるか分らない人間関係、ハラハラ、ドキドキのストーリー展開のうまくできたスリラー。(Mick) 


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084


Otto - Der Katastrofenfilm (2000)★2003.04.24掲載

オットー-デァ・カタストローフェンフィルム


監督:エドツァート・オンネッケン

出演:オットー・ヴァールケス、エファ・ハスマン、ライナー・シェーネ、ヴィルケ・メーリング他



有名な映画のシーンのパロディーがあちこちに出てくる。オットーが公園のベンチで、「フォレスト・ガンプ」のように自分の生い立ちを話し始める。イエスキリストのように馬小屋で出生する所から「タイタニック」のように豪華船でアメリカまで航海し、現在に至るまでを面白く描いたオストフリースラント出身のコメディアン、オットー主演のコメディー。Ottoのシリーズで、お勧めは1985年のOtto-Der Filmでデビュー一作目でギャグ、歌、演奏などOttoのすべてを見ることができる。(Mick)


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085


Downhill City (1999)★2003.06.02掲載

ダウンヒル・シティ


監督:ハヌ・ザロネン

出演:フランカ・ポテンテ、テーム・アロマー、アンドレアス・ブルッカー、ミヒャエラ・ローゼン他


アートゥスィとペギー


フィンランドのバーでビールをゲージにステージに立つ売れないバンドのギターリスト、アートゥスィ(アロマー)は、幸運を探しにベルリンに旅に出る。アートゥスィはベルリンの安ホテル「ダウンヒル・シティ」に身を寄せながら、デモテープを売り込む。刑務所からできたばかりのザーシャは、友人で小説家のファビアンのコネでダウンヒル・シティのオーナーに頼み込んでもらい、ホテルで働くことになった。ホテルの客の一人のドリスは夫に愛想が尽きて家出してきた。アートゥスィはホテルの近くのファーストフードショップで働くペギー(ポテンテ)に一目惚れ。ペギーは、仕事をする気がなくボクシングで食っていくことを夢見るボーイフレンドのハンス(ブルッカー)をアパートから追い出す。住居を失ったハンスはファビアンのアパートをシェアすることになった。落ち込んでいるハンスがバーで巡り会ったのはドリス、二人は慰めあって意気投合する。アートゥスィはお金がなくなり、ザーシャの住居に寝泊りしながらゴミ収容工場で働くことになった。ペギーはアートゥスィの才能を認め、どうにかしてあげたいと思っていた。ある日、ゴミの流れるベルコンベアにアートゥスィのギターを乗せて、アートゥスィに気付かせる。ギターを持って外に出ると、そこにはペギーの計らいで迎えに来た、今は成功して有名になったバンドの仲間がいた。ペギーに別れを告げて仲間とフィンランドに戻るアートゥスィ。ファビアンは小説で成功し、ザーシャは銀行強盗をやらかしてまた刑務所に入る。何だか「青い鳥」のようなメルヘンと現実の厳しさが混ざり合ったような不思議なストーリーでした。(Mick)


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086


Ein Alptraum von 3½ Kilo (2002)★2003.06.02掲載

アイン・アルプロラォム・フォン・3½ キロ


監督:ウーヴェ・ヤンソン

出演:デズィリー・ノーズブッシュ、ヤン・グレゴーァ・クレンプ、ナデャ・ティラー、グスタフ・ペーター・ヴェーラー他


 

                       カトリーンとジョーン   ジェロームとジョーンの母親


離婚問題に携わる弁護士ジョーン(クレンプ)は、毎日、夫婦問題や浮気などの話を耳にしていたが、自分はこういった問題とは全く縁がない、妊娠中の美しい妻カトリーン(ノーズブッシュ)と幸せに浸っていた。カトリーンはドイツ語とフランス語の同時通訳の仕事をしていてフランスへよく出張で出かけていた。ジョーン(フランフ名)は、物心ついたときからサキスフォンが好きで妻とおなかの赤ちゃんにも自分が演奏する曲を聞かせていた。無事に出産した子供にエミールと名付け、ジョーンは仕事と続けるカトリーンと交合で赤ちゃんの世話をする。日が経つうちに、何かおかしい・・・。エミールの肌が、だんだん黒くなっていくではないか!?医者に連れて行くと、病気ではない言われる。近所の人や友人、親戚を呼んで、赤ちゃんの顔見せをするが誰もが、カトリーンが黒人と浮気してできた子だと思い込む。ジョーンもカトリーンを疑い、エミールを愛せなくなる。カトリーンの仕事場へ行って、同僚の黒人に「おまえが浮気の相手か?!」と食って掛かかったり、郵便配達の黒人男性を突然殴りつける。カトリーンのスケジュールやアドレス帳を片っ端から探って、妊娠した頃仕事でフランスに行っていた事がわかり、その時に浮気をしたのではないかと疑う。医者に行って自分に子供かどうかテストをして調べようとするがその勇気もない。カトリーンに辛く当たるジョーン。二人の仲を心配したジョーンの母親はカトリーンにあることを告白する。カトリーンとジョーンの母親はジョーンにフランスのジャズ・バーに行くように細工して、ジョーンはそこにカトリーンの相手がいると思い込んで出かけて行く。バーではサキスフォンを演奏する黒人男性ジェロームがいた。その素晴らしい演奏に魅せられうっとりするのだが、しかし嫉妬が先に立って、その黒人に食って掛かる。そして見せたいものがあるといって、車に乗せてドイツの自宅に向かう。ジェロームはドイツ語も流暢に話し、素敵なドイツ人女性と知り合ったこともジョーンに話す。ますます確信したジョーンは猛スピードで車を飛ばす。自宅では、こうなる事を見透かして準備していた、カトリーンとジョーンの母親が待っていた。ジョーンは、そこで思いもよらぬ真相を聞かされる。ジョーンの両親はジョーンが生まれる前にフランスにバカンスに行ったのだが仕事のことしか頭にない夫に取り残されてなくさびしい思いをしていた。そこでふと立ち寄ったバーでサキスフォン奏者と知り合い関係を結んだ。その後妊娠したのだが、生まれてきた赤ちゃん(ジョーン)は白人だったのでその黒人との子ではないと思っていた。しかし、肌の色は孫に影響することがあるとかで(ほんまかいな?)、ジョーンが黒人の血を引いているということが分かった。そして、ジョーンは実の父親ジェロームと再会を果たしたわけです。変わったアイデアが受けたコメディー作品。(Mick)


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087


Angst (1994) ★2003.06.02掲載

アングスト


監督:ベルント・シャーヴァルト

出演:クリスティアン・レードゥル、レナテ・クレスナー、アンチェ・ヴェスターマン、ユルゲン・フォーゲル他


タニャ、ヘルヴィッヒ


1990年に実際に起こった事件の映画化。レードゥル扮する、暴力的なヘルヴィッヒは自分の娘タニャを強姦する。タニャは母親に言うが、母親もヘルビッヒの暴行が怖く何も言えない。タニャはそんな母親にイライラして、「父に言いつけてやる」「父はは私の見方だ」と母親をばかにする。何をされるか分からないので警察にも訴えられず泣き寝入りをしていた。タニャと父親の間にできた赤ちゃんも「うるさい!」と言って窒息死させられそうになる。逃げても隠れても追ってくるヘルヴィッヒ。家庭裁判所は、この状況を知っているが、被害を届けられていないうちは、子供は両親の責任下にあると判断して、父親の言い分を聞くしかない。タニャは恋人(フォーゲル)とその父親に説得され、とうとうヘルヴィッヒを裁判にかけて刑務所に送り込む。3人と赤ちゃん、タニャの母親に平和が戻った・・・のもつかの間、ヘルヴィッヒが予定より早く出所すると言うニュースを聞くと、家族は恐怖でパニックに陥る。刑務所に送り込んだ時にヘルヴィッヒが「出所したら、てめぇら、ぶっ殺してやる」と言う暴言が耳に付いて離れないのだ。そして、これ以上危害を加えられるのはたくさんだ、一生逃げて暮らすよりいっそのことヘルヴィッヒを殺してしまおうと、計画を立てて、刑務所から出てきたヘルヴィッヒを射殺してしまう。このような事件が実際にあったのも恐ろしいが、タニャや母親が保護されることもなく周りにほったらかしにされていたと言う事実の方がもっと怖い。この父親の精神的な治癒がないうちにまた出所させた刑務所側や家庭裁判所のあり方が問われる事件だったのではないかと思う。(Mick)


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088


Single sucht Nachwuchs (1997)★2003.06.02掲載

シングル・ズーフト・ナッハヴーフス


監督:ウーヴェ・ヤンソン

出演:ハイノ・フェルヒ、イーナ・ヴァイセ、ネレ・ミュラー・シュテフェン、ヤン・グレゴーァ・クレンプ他


ユディットとロベルト


仕事も金も女性もやることなすこと自分の思いのままになり、何の心配もなく暮らす商社マン、ロベルト。ある日、母親に頼まれた犬を連れて散歩に行く。ふと反対側を見ると美しい女性がジョギングをしているではないか。見とれたロベルトは気を引こうと、女性をじっと見つめ、足もじわじわとそちらに向いていく。その時だ、ロベルトが立ってた所に、引越しの作業中に吊り上げたグランドピアノが落ちてきた。その場を動かなかった犬はピアノにつぶされてしまった。ロベルトは、「もし自分がそこに立っていたら自分も犠牲になっていた・・・」とショックを受けて気を失って倒れ、病院に運ばれる。それ以来、ロベルトは「ぼくが今死んでしまったら、ゴミ同様になくなってしまう。ぼくが生きていたと言う証しが何もないではないか?!」と、自分の人生についていろいろと考えるようになった。そこで、自分と血のつながった子供がほしくなり、今まで関係あった女性に手当たり次第声をかけるが、今まで女性を粗末に扱ってきたためみんなに断られる。女性や結婚はどうでもいい、とにかく子供がほしいと言うことで、お金を払って、自分の子供を産んでくれる女性を探す。そんな時、ロベルトは隣に引っ越してきた、ユディット(と娘のカロラ)と知り合い、ある日、ユディットの家の暖炉の修理をしてあげたお礼に食事をご馳走になり、家族の団欒の雰囲気を味わう。ユディットが交通事故で夫を失ったことを知り、今まで付き合ってきた一夜限りの女性とは違う愛情を感じる。 二人は恋に落ちるが、ロベルトは、未だに自分の子供を作ることが頭から離れない。そして、ユディットに「君とぼくの子供がほしい」と告白するが、ユディットは交通事故以来子供ができない体になってしまったことを知り、ショックを受け、二人の仲がうまくいかなくなる。 ロベルトは、また以前のように、他の女性に子供作りを迫るが、ユディットへの愛が先行して、自分の子供はどうでもいいと、ようやくユディットに求婚、二人はめでたく結婚する。しばらくして、会社に医者から電話で「ユディットが倒れた」と言う知らせを受けすぐに家に戻る。医者は、ユディットが妊娠していることを告げ、夫を失った精神的なショックから妊娠できないと思い込んでいたユディットとロベルトはめでたく自分たちの愛の証しを授かると言うほのぼのラブストーリー。(Mick)


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089


Winterschlaefer (1997)★2003.09.26掲載

ヴィンターシュレーファー

ウィンタースリーパー


監督:トム・トゥクワー(ティクヴァ)

出演:ハイノ・フェルヒ、フローリアンネ・ダニエル、マリー-ルー・セレム、ウルリッヒ・マッテス、ヨゼフ・ビーァビッヒラー他


 

                                              ベッカ              レネ

  

                    ラオラ             マルコ             テオ


「ラン・ローラ・ラン」の監督、トム・トュックワーによる、5人の人間を中心に交差する運命のいたずらを描いたドラマ。舞台は、ドイツのスキー場がある小さな山村。 映画館で働くレネ(マッテス)はカメラとレコーダーを持ち歩き、撮影したものを現像しながら、録音したものを聞き、写真をアルバムに貼り付けることを日課としてる。看護婦ラオラ(セレム)の家に同居しているレベッカ(ダニエル)は同僚のスキーのインストラクター、マルコ(フェルヒ)と恋人同士の関係。テオ(ビーァビッヒラー)は、山の麓に住む一家の主で、ある朝、病気の馬を診てもらうために心配する娘を諭して、馬を連れて車で獣医のところへ向かう。レネはラオラの家で戯れるレベッカとマルコを撮影して、マルコの車を盗む。途中、テオとレネは危うく衝突事故を起こしかけ、レネは道を外れて車ごと雪の中に突っ込み、テオの車は馬運搬車ごと横転した。しばらく気を失う二人。意識もうろうとしたレネは雪の中から脱出して、ふらふらと歩き始める。同じく意識もうろうとしているテオは、ぼんやりとした人影(レネ)の後ろ頭に「ある形」を見てまた気を失う。通りかかった車に助けられ、軽症を負ったテオは、馬の様子を見に行くと、運搬車の傍らで(こっそり運搬車に乗り込んだ)娘が倒れていた。娘はラオラの働く病院で手術を受けるが昏睡状態に陥る。ラオラは趣味で演劇をやっていて、クリスマスの上演会にレネが居合わせ打ち上げで二人は意気投合する。テオは事故の原因は対向車のせいだと警察で説明するが、警察は本気で調査する気もなく、原因はテオの脇見運転で片付けてしまう。テオは謎の「形」を解明しそれが「傷痕」だと悟り、ビラを配って、犯人探しを始めるが、皆は「テオは頭がおかしい」と噂する。 レネは飛行機事故で脳の一部が破損し健忘症になり、毎日の出来事を記録しておかないと記憶がないことをラオラに言う。もちろん事故の事もまるで記憶にないのである。テオは、事故現場に行き、あちこち見て歩いているうちに、雪に埋まっている車を発見し、中に入っているマルコの身分証明書を見つけ、マルコを追跡する。(Mick)


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090


Im Juli (2000)★2003.09.26掲載

イム・ユリ

太陽に恋して


監督:ファティー・アーキン

出演:モーリッツ・ブライプトロイ、クリスティアンネ・パウル、メーメット・クルトゥルス、イディル・ユーナー他


                                                        ユリとダニエル

  

                      学校にて     ダニエルとメレック     ダニエルとイザ


正式に採用されるまでの試用期間中の冴えない教師ダニエル(ブライプトロイ)。夏休み前の浮かれた生徒たちは授業などそっちのけ。ダニエルに好意を持つユリ(パウル)はダニエルの心を射止めようと偶然を装ってダニエルに近づこうとするが、ダニエルはそれより早くトルコ人のメレック「トルコ語で天使の意味」(ユーナー)と出会い、彼女に一目ぼれする。メレックは翌朝トルコに向かう。ダニエルは友人の車を借り、彼女を追ってイスタンブールに行くことにした。それを知ったユリは、ダニエルの車をヒッチハイクする。バイエルンでエンコした車を置いて旅を続ける二人。いろいろあった末、二人は行動を別々にする。ダニエルはトルコ人イザ(クルトゥルス)の車に乗せてもらい、今までの一週間の出来事を話し始める。この物語はダニエルがトルコ人イザの車に出会うところから始まり、ここまでは回想シーンという設定。イスタンブールに向かう二人は、車のトランクの中に入っている遺体のおかげで、検問の際、警察に連れて行かれる。コメディーなので、どんでん返しがあり、最後にはすべてが丸く収まってしまうが、さて、ダニエル、ユリ、イザ、メレックの関係は・・・。(Mick)


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091


Der Puppengraeber (1997)★2003.09.26掲載

デァ・プッペングレーバー


監督:クラウディア・プリーツェル

出演:スヴェン・ヘーニッヒ、スザンネ・フォン・ボルソディー、ベルント・タオバー、パオラ・カーレンベルク、

マルクス・へリング、レベッカ・ヘッシング他


  

                             ベン          ベンと妹のタニヤ

  

                     パパ、ヤコブとママ、トゥルーデ    ベンをかばうハインツ


小さな町の農家で育った精神障害者のベン(ヘーニッヒ)はしゃべることも人に意思を伝えることもできない。

母親トゥルーデ(ボルソディー)と父親ヤコブ(タオバー)はベンの妹タニヤ(カーレンベルク)を友人のアントニア・レスラーの家に預け、ベンを施設に入れることなく愛情を注いで育ててきた。ベンは双眼鏡を持って、日夜かまわず森やとうもろこし畑の中を駆け回り死んだネズミや鳥を持ってきては、庭に埋めては手をあわせてお祈りをする。町の皆もベンのことを知っているので何をしても大目に見てくれる。ハインツ(へリング)はいつもベンをかばってくれるのでベンはハインツを見かけると飛んで行って抱きついて挨拶をする。ベンは思春期で女性に興味を持ち始める。町のイベント射撃祭の催しで綱渡りを演じた金髪の女性に「恋する気持ち」と抱く。トゥルーデはベンにその「気持ち」についての説明をするが、ベンには理解ができない。その夜綱渡りの女性は行方不明になり、次の日、ベンはその女性の下着を庭に埋める。それを見つけたトゥルーデは、バケツの中に入れて下着を燃やす。 それからというものベンの様子がおかしい。薬屋の前で、乳母車に乗っていた金髪の人形を掴み取ってキスをしたかと思うとめちゃくちゃに壊してしまう。射撃祭のパレードの後、薬屋の娘マルレーネは酔っ払って二人の男性に車に乗せられて、とうもろこし畑の近くで下ろされる。マルレーネの前に現れたのはナイフを振り回して行く手を妨げるベンであった。次の日、ベンはマルレーネの指輪の付いた指を土に埋めた。トゥルーデは、それを発見してショックを受けるが何事もなかったように、それをバケツに入れて燃やしてしまう。 その日、ベンの妹タニヤが家に泊まりにくるが、姉妹同様に育ったアントニアの娘ブリッタ(ヘッシング)はそれが気に入らず、夜、自転車でタニヤの所に行って戻って来るように説得する。二人が自転車で出かけるところを見たベンは走って追いかけて来たのでタニヤは家に引き返す。、ベンはブリッタの後追っていった。 ブリッタも行方不明になり、とうもろこし畑近辺で捜索が始まったが何も見つからなかった。ヤコブはバケツの中のマルレーネの指輪を見つけ、ベンがよく行く秘密の場所を皆に教えそこに行ってみると、防空壕の中から遺体が発見された。 そのころベンは近くに住むハインツの家の庭でそわそわ待っている。ハインツはベンがなんでも土に埋めるのを知っていてビニール袋に入ったものを庭に置いた。ベンはそれを持って家に戻ると、台所で待ってるトゥルーデとタニヤにその袋を渡した。その中には、ブリッタの首が入っていた。 原作はペトラ・ハメスファー(1951生)は、この続編「Lukkas Erbe」(2000)を出版している。(Mick)


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092


Das fliegende Klassenzimmer (1973) ★2003.11.01掲載

ダス・フリーゲンデ・クラッセンツィマー

飛ぶ教室


監督:ベルナー・ヤコブス

出演:ヨアッヒム・フックスベルガー、ハインツ・ラインケ、ディアナ・ケルナー、オットー・ボレシ、ロベルト・ヤルチック、

トマス・エッガート他


 

                禁煙さんの所に相談に行く子供たち           広場での決闘

  

                正義先生と子供たち        教室にて      窓から飛び降りるウリー


1993年に書かれたエーリッヒ・ケストナー原作の「飛ぶ教室」は、1954年2003年 にも映画化されてる。それぞれの話の流れは原作に沿っているが、舞台となる場所が違い、その時代に合った内容に書き替えられている。

この2作目の舞台はバンベルク。 イントロの部分で、就学前のジョニーがニューヨークからドイツに向かうルフトハンザ機内の操縦室でパイロットに話し掛けた。英語の問いかけにドイツ語で答えるジョニー。ジョニーは空港で置き去りにされ、通りかかったさっきのパイロットの所に行き「ぼくを連れて行って」と手をつないで空港から消えていく。 成長したジョニーがその話をギムナジウムの寄宿舎でしているところから話が始まる。「飛ぶ教室」は学校際で演じる劇のタイトルで脚本はジョニーが担当している。地元に住む実科学校とギムナジウムの生徒の対立はいつの時代にもあるらしい。 生徒のグループに大将や伝言屋がいて、一見、軍隊のようなシステムで事を取り仕切るところが現代違うところ。 ある日の放課後、実科学校の生徒が、帰宅途中のルーディーが、書き取りの先生であるお父さんに頼まれた書き取りノートと共に連れ去られ、捕虜にされてしまう。 ルーディーを救出するために、ニヒトラオハー=禁煙さん(ラインケ)に智恵を貸してもらい広場で決闘をすることになった。 原作では雪合戦だが、ここでは(季節が夏なので)一対一の決闘の後、皆で殴り合いをする。その隙を見て、ジョニーたちはルーディーを救出に行く。 決闘で怪我をした生徒たちが学校に戻ると、ユストゥス=正義先生(フックスベルガー)は、「どうして自分に相談しなかったのか?」「なぜ、寄宿舎を抜け出したのか?」と生徒たちに問いかけた。 生徒たちの言い分を聞き入れたユストゥスは、自分も寄宿舎で育ち、病気の母親を見舞うために無断で寄宿舎を抜け出した親友をかばった話をして聞かせる。 ジョニーは、その親友が禁煙さんだと悟り、二人を引き合わせようと劇の稽古に禁煙さんを呼び、めでたく正義先生と禁煙さんは再会する。 劇で少女役を演じるウリーは、チビできゃしゃな女の子みたいだと言われ、勇気あるところを皆に見せようと、傘を持って、学校の窓から飛び降り足を骨折してしまう。(3作目ではふうせんを持って屋根から飛び降りる。) 医者を辞めて、バーでピアノを弾きながら生計を立てていた禁煙さんが応急処置をして、ウリーは病院へ運ばれる。ウリーの両親は金持ちで、この日も二人でビジネスのため留守にしていて連絡が取れなかった。休暇前に「飛ぶ教室」は上演され、ウリーもステージ脇でベットに横たわって見ることができた。 病院に戻ったウリーが、駆けつけた両親に、「飛ぶ教室」様子を、話して聞かせる。ウリーは両親に、 皆で飛行機(飛ぶ教室)に乗りたいことを話すと、寄宿舎の生徒の旅費を出すと言う。 ウリーは、外国に住むマルティンの両親がお金を工面できずマルティンと会えない事を話すと、行き先はそこに決まった。 空港で、正義先生が引率していよいよ教室が飛び立つ。 機内の操縦室でジョニーは、パイロットに英語で話し掛け、パイロットは「どうして英語がうまいんだい」と聞くと「ぼくのパパは、ルフトハンザのパイロットだから」と答え、ジョニーはパパに再会するところで話は終わる。(Mick)


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093


Sonnenallee (1999) ★2003.11.01掲載

ゾネンアレー-サン・アレー


監督:レアンダー・ハオスマン

出演:アレクサンダー・シェール、ロベルト・シタットローバー、カタリーナ・タールバッハ、デットレフ・ブック、

アレクサンダー・バイヤー、テレーザ・ヴァイスバッハ、マルティン・メラー他


  

       国境沿いのゾネンアレー通り       税関での入国審査          ゾネンアレーの住民たち

    

                   ミリアム      ミリアムに恋するミヒャ    撮影中のハウスマン監督


「メナーペンズィオーン」(1996)や「デァ・アイスベァ」(1998)に出演した俳優レアンダー・ハウスマンの監督3作目がこの「ゾネンアレー」で、アメリカでは「サン・アレー」のタイトルで公開されている。 監督5作目の「Herr Lehmann」も2003年10月に劇場公開されヒットしている。 ハウスマンは、1959年生まれ、父エザード・ハウスマンは、俳優で「ドイチラントシュピール」などに出演していた。 「ゾネンアレー」では、レアンダー、エザート二人共、ちょこっと顔を見せている。 1970年代、東西ドイツのベルリン国境のゾネンアレー通りの住民の生活、学校の様子などエァレンライヒ家[息子ミヒャ(シェール)、父(ヘンリー・ヒュープヒェン)、母(カタリーナ・タールバッハ)]と、ミヒャの友人たち[マリオ(バイヤー)、ミリアム(ヴァイスバッハ)他]を中心に繰り広げられる、当時の様子をちょっぴり皮肉って描いたコメディー。 国境近くとあって、通りからは、西側の様子が見え、西側の住民住とも話ができる距離で、彼らは東側の住民を「オッシー」と呼んで、気の毒がっている。 ここは、西側から入ってくる観光バスが通るところで、観光客は無断で下車ができず、バスの中から物珍しそうに住民を見ている。 この付近の住民でも、税関近くを通る時は身分証明証を提示させる、融通の利かない国境警察官のホルケフェルト(ブック)は、当時の典型的な東側の役人を演じている。 当時、東側は西側のテレビ局の受信や政治的に影響するとみられる言葉を含んだミュージックは禁止、東側の持ち込み品も厳しいチェックを受けていた。(Mick)


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Ploetlich wieder 16 (2003) ★2003.11.01掲載

プレッツリッヒ・ヴィーダァ・ゼヒツェーン


監督:アンディ・ニーセナー

出演:グンダ・エベルト、フェーリックス・アイトナー、ハイケ・コスロフスキー、ティファニー・イッシンガー他


    

         16才に戻ったトムとジュリー  弁護士事務所から締め出されるトム  若返ってディスコで遊ぶトム


自らの弁護士事務所を持つトム(アイトナー)は仕事、女、お金にしかがない36才。 妻ジュリー(エベルト)と結婚して16年、娘と息子もいるが離婚をすることになっている。 裁判で負けたことがないので、「妻には一文も渡さない」と、自らの離婚裁判で勝てる自信もある。 ジュリーは友人の力を借りて、トムが不正に設けたお金のことを突き止め、お金目当てで近寄ってきた女性の所に居候しながら事務所に通う通勤途中のトムに電話をしてそのことを言うと、トムは動揺して事故を起こしてしまう。 病院に駆けつけたジュリーは、担当医からトムの体に支障はないが、16才以降今までの20年間の記憶を失ったことを告げる。 そして、未成年のため保護者が必要なので、ジュリーは子供たちの反対を押し切ってトムの記憶が戻るまでの間、トムを引き取ることにした。 トムの愛人はトムの状況を知って、さっさとほかの男性に乗り換える。 突然16才に戻ったトムと、妻、子供たちの生活が始まる。 子供たちの態度を見て、自分は駄目な父親だということを知る。 東西の統一、コンピューターの普及などこの20年間で情勢が変わったのでいろいろと知っておかないと外にも出られない。 母親が亡くなったことを知らされ、生家へ行くと家はなくなっていた。近くを通りかかった人から、母親が亡くなった後、息子が土地を売ったことを聞かされる。16才の時は、親子の仲がよかったのに、自分は何でそんなことをしたのか理解できないのだ。 トムは記憶にある仲のよかった友人たちに片っ端から電話をするが、皆、トムとは関わりたくないといって、そっけない返事で電話を切るのである。 弁護士事務所の皆も、トムから経営権を取り上げ締め出してしまう。 この20年で、仕事、友人、家族を失うほど嫌われる「トム」になんでなってしまったのか? 今からでもやり直せるのか? ひとりぼっちになって初めて反省するトム。 同じ年代の子供たちの気持ちが分かるトムは、まず子供たちの信頼を得ていく。 そして、自分に尽くしてくれる、(精神的に)年上のジュリーに恋をする。 そんなある日、バスルームを修理中のトムは頭に衝撃を受けて記憶を取り戻す。 事故に遭ってからのことも記憶に残っていた。 さて、今までのトムに戻ってしまうのか?それとも・・・。 80年代の音楽いっぱいのラブストーリー・コメディー。(Mick)


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Mein erster Freund,Mutter und ich (2003) ★2003.11.01掲載

マイン・エァスタァ・フロイント、ムター・ウント・イッヒ


監督:アネッテ・エァンスト

出演:フローリアン・イャー、ヤスミン・シュヴィーァス、ヘルベルト・クナオプ、アンドレア・サヴァツキ他


  

              ニコルとダニエル       ニコルのパパ、スヴェン      ニコルのママ、ソニヤ


16才のニコル(シュヴィーァス)は母ソニヤ(サヴァツキ)と妹の3人で暮している。 両親は、父スヴェン(クナオプ)の浮気が原因で離婚した。 ソニヤは、男性が信じられない、本当の愛などありえないと、不信を抱く女性たちを相手に、夫の浮気を調査するエージェント。 スヴェンは、「出会い」コンサルタントを経営しているが流行っていない。 「「出会い」より「分かれ」のほうが流行っているようである。 ニコルは母親の監視が厳しく、ボーイフレンドもできない。 そんなある日、ニコルは、転校生してきたハンサムなダニエルに一目ぼれ。 ダニエルは成績が良くないのでニコルは「いっしょに勉強しよう」と誘って、二人は真剣に付き合い始める。 しかし、ソニヤは「ダニエルはプレーボーイだ。父親と同じく浮気をしてニコルを不幸にする」と思い込んで、二人の仲を裂こうと、あれこれと邪魔をする。 スヴェンはダニエルに協力して二人をくっつけようとする。 スヴェンはソニヤとよりを戻したいと考えていた。 「シューレ」に出演していたお茶目なヤスミン・シュヴィーァスが冴えないキャラクターと恋してきれいになっていく様子をうまく演じている。(Mick)


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Nur Anfaenger heiraten (2003)★2003.11.01掲載

ヌーァ・アンフェンガー・ハイラーテン 


監督:フランツィスカ・マイヤー・プリース

出演:ムリエル・バオマイスター、ベンヤミン・ザドラー、ルトゥ・グレス、ハインリッヒ・シュミーダー、

ズィルヴィア・ブーフバオアー、ミヒァエル・グライリンク他


   

    おばぁちゃんとニーナ    ハネスとカーレン            ニーナとハネス          ニーナとハネス


両親を無くしてからおばぁちゃんと一緒にベルリン近郊のゲストハウスで暮らすニーナ(バオマイスター)は、男性と出かけることもなく、おばぁちゃんの世話をしながら幸せに暮していた。 あいにく、ゲストハウスは、近くにできたロマンティックホテルのおかげで潰れかかっている。 ホテル側も、このゲストハウスの土地を欲しがっている。 おばぁちゃんはニーナに恋人ができないのは自分のせいだというが、ニーナは、おじいちゃんとおばぁちゃんのゲストハウスを守りたいためにここにいるのだった。 ある日、テレビのトークショーで司会をしているカーレン(ブーフバオアー)が、尋ねるホテルを間違えて、ニーナのところに披露宴のお願いに来た。 これを受ければ、ゲストハウスは潰れないですむかもしれないと、ニーナはやったこともないパーティープランナーを引き受ける。 カーレンの結婚相手は、カーレンの父親の建築会社で働く建築家のハネス(ザドラー)だ。 カーレンは仕事で留守の間、ハネスに披露宴の準備を頼む。 おばぁちゃんはハネスがカーレンのお相手とは知らず、ハネスにニーナと付き合ってくれるように頼む。 ハネスとニーナは会っているうちに、お互いに心がひかれていく。(Mick)


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Held der Gladiatoren (2003) ★2004.01.07掲載

ヘルト・デァ・グラディアトァレン


監督:Jorgo Papavassiliou ヨルゴ・パパヴァッシリュー

出演:シュテファン・ホルヌング、マリオン・ミッターハマー、ディレク・プラヴチック、アンドレア・クレヴェン、

ラスロ・キッシ、タニヤ・ヴェンツェル、グレゴア・ブループ、ヘニッヒ・バウム他


      

   闘技場にて       ゲルマノスとリアーナ          ゲルマノスとラゴス       影で魔女と呼ばれるアルビーナ


西暦83年、ローム。ゲルマン戦争の捕虜として捉えられた兄弟ゲルマノス(ホルヌング)とセラドック(バウム)は、闘技場の見世物のお相手として牢屋に入れらていた。 ここでの人気者は、自由剣闘士ラゴス(プラヴチック)。”スパルタの虐殺人”の異名を持ち、ショーで、くまや虎をも殺してしまうのだ。動物ではもの足らず、クライマックスには人間が相手になる。観衆が盛り上がる中、ゲルマノスが闘技場に引っ張り出された。相手が一人では物足りず、兄のセラドックも闘技場に出る。二人が倒れた時に、「生かしてやれ」のサインが出たにも関わらず、観衆の期待を受けて、セラドックを殺してしまう。ゲルマノスは脇腹を切られ重傷を負うが、アオグスタ・トレヴェロルム(※現在のトゥリーァ)で剣闘士になるために買われる。ローマを経つ前に、ゲルマノスの妹リアーナ(クレヴェン)も兄妹だということを隠して、いっしょに連れていってもらう。アオグスタ・トレヴェロルムでは、剣闘士候補たちが、訓練を受ける。戦いで生き残ったものは自由の身になれるチャンスがある。アオグスタ・トレヴェロルムの総督の妻アルビーナ(ミッターハマー)は、ローマのアレーナに出入り禁止を受けたラゴスの強さと肉体に惚れ込み、ラゴスをアオグスタ・トレヴェロルムで戦わせようと企み、アオグスタ・トレヴェロルムへ連れてくる。ゲルマノスは敵のラゴスを見て闘志を燃やすが、妹には彼が兄の敵であることは言っていない。ラゴスはリアーナに好意を寄せ、訓練の個人指導をしたり、町へ連れて入ってくれる。リアーナは、同じく自由の身になりたいと思い始めるのだが、二人がいっしょの所を見たアルビーナはどうにかしてリアーナを殺そうと考えていた。ある夜、ラゴスはリアーナに、「どうしてここへ来たのか?」と聞かれ、ローマでの出来事、ゲルマノスの兄を殺したことを話し、真実を知ったリアーナはゲルマノスと共に逃亡しようとするが、門の所で捉えられる。彼らは罰として、闘技場でラゴスと戦わされることになったが、アルビーナの策略で、まずゲルマノスとリアーナが向かい合って戦わされる。兄妹同士殺しあうことはできないと、自ら剣に向かって身を差したリアーナと妹を労わるゲルマノスを見て、最初面白がっていた観衆も同情している。そこに、ラゴスが登場してゲルマノスの戦いは続く。ドイツのスーパースター発掘コンテストで初代スーパースターになった、アレキサンダーの歌う主題歌”Free Like the Wind” は、放映直後にドイツのヒットチャートでナンバー1になった。(MICK)


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Der Seewolf (ドイツ/ルーマニア:1971)★2004.01.07掲載

デァ・ゼーヴォルフ - ザ・シーウルフ


監督:ヴォルフガング・シュタオテ

出演:エドヴァルト・メークス、ライムント・ハルムストルフ、エマロー・シェッファー、フランツ・ザイデンシュヴァン、

ディーター・シードァ、他


            

       船長とハンフリー       船長ラールセン   ハンフリーは後に自ら船長になる  船長ハンフリー


原作はジャック・ロンドン。ロンドンがチャールス・R・ダーウィン、ハーバート・スペンサー、フリードリッヒ・R・ニーチェたちと航海した後に書いた小説「シー・ウルフ」(海の狼)の映画化。エドワード・G・ロビンソンとアレクサンダー・ノックス主演の劇場映画Sea Wolfと、チャールス・ブロンソンとクリストファー・リーブ主演のTV映画The Sea Wolfなどがある。ドイツ語版はビデオやDVDは出ていませんが、がたくさん出版されている。ドイツ語版はかなり原作通りに台詞やストーリーが展開され、4部作362分というTV映画大作。ハンフリー・フォン・ヴァイデン(メークス)はサンフランシスコ沖で沈没した船の生存者。通りかかったアザラシ猟船「ゴースト」に助けられる。ハンフリーは「すぐに陸につけてくれ」と言うが、船長ヴォルフ・ラールセン(ハルムストルフ)は聞き入れず、航海は続けられる。ハンフリーもキッチンで働く羽目になったが、ハンフリーはこの船は普通の猟船とは違うことをすぐに悟る。クルーたちは皆精神的に子供同様で喧嘩をするし話すことは幼稚なことばかり。「船長は気違いだ」と船から逃げ出そうとするクルーもいる。この変わり者の船長の下にはまともなクルーもいない。 ある日、ハンフリーは船長室の本棚に並ぶ書籍を発見し、船長は読み書きができる知識の豊富な人だと知る。そしてそこで手にした一冊の事典から20年前の記憶がよみがえる。金持ちの家で育ったハンフリー≪当時はジョー(ザイデンシュヴァン)と名乗る≫と貧困街で育った一匹狼のヴォルフ≪当時はフリスコキッド(シードァ)と名乗る≫はお互いの階級への好奇心からこっそりと交流をするようになる。学校に通って最高の教育を受けるジョーと、学校に行けず一人酒場で事典を読むフリスコキッド。その時に読んでいた事典と同じものを船長の本棚から発見しわけである。(MICK)


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Der kleine Eisbaer - Der Kinofilm(2001)★2004.01.07掲載

-デァ・クライネ・アイスベァ-(アニメ)

Der kleine Eisbaer 2 - Die geheimnisvolle Insel ★2006.01.20掲載


監督:ピート・デ・リュッカー、ティーロ・グラーフ・ロートキルヒ

声の出演:アンケ・エンゲルケ、ディレク・バッハ、ジャネット・ビーダァマン他


   

北極で生活する小熊のラルス     あざらしのロビー          雪ウサギのレーナ        エスキモーのマニリ


ヤノシュ同様、ドイツの子供向け番組「ゼンドゥング・ミット・デァ・マウス」でシリーズで放映された、ハンス・デ・ベーァの絵本「デァ・クライネ・アイスベァ」の劇場用アニメ。劇場用一作目の作成に300名のアニメーターを起用、2年かかって作り上げた。ドイツ語版のアフレコは、コメディアンのアンケ・エンゲルケ(「Finding Nemo」のドリー役でも声の出演をしている)とディレク・バッハ、人気アイドル歌手のジャネットが担当している。(MICK)


子供向け低価格日本語版DVDがリリースされました!!  ★2004.05.28追加

リトル・ポーラ・ベア しろくまラルス かんそくききゅう編

リトル・ポーラ・ベア しろくまラルス はちみつさがし編

リトル・ポーラ・ベア しろくまラルス ラルス、どこへゆくの?編

リトル・ポーラ・ベア しろくまラルス ラルス、たすけて!編

リトル・ポーラ・ベア しろくまラルス(1)

リトル・ポーラ・ベア しろくまラルス(2)

リトル・ポーラ・ベア しろくまラルス 新しい冒険

リトル・ポーラ・ベア しろくまラルス コンサート編

リトル・ポーラ・ベア しろくまラルス いたずらごっこ編


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Seventeen - Maedchen sind die besseren Jungs(2002)★2004.03.26掲載

セヴンティーン


監督:ハンツイヨルク・トゥールン

出演:ヤーネ・シュトラオリーノ、フローリアン・ヤァー、ニコラス・カントァー、ダーヴィット・ヴィンター、ティム・ザンダー、

シッシー・ペァリンガー、ヴィンツェンツ・キーファー他



ボクシングが得意でボーイッシュな17歳のルカ(シトラオリーノ)はお化粧もファッションも興味がない。転校してハイスクールの寄宿舎に入ることになったルカは初日にもう一人来るはずだった新入生のフランキーと間違われ、男子用宿舎に入ることになった。ルカは同室のチコ(ヤァー)、トビー(カントァー)、ジョー(ヴィンター)、マオス(ザンダー)たちとすぐに意気投合して新しい生活が始まった。男の子たちの話題は「いかに女の子を射止めるか」で、チコのナンパをみんなで助けるのだが、ルカはチコに一目ぼれして何かと邪魔をする。しかし、チコはそんなルカにだんだん興味を持ち「自分はホモなのではないか」と、ホモの先生に相談に行く。TVシリーズの「エイティーン」(ヤァー以外男の子は同じメンバーで、女子寮を中心にドラマが繰り広げられる)の前に作られてヒットしたティーンエイジャー・コメディー。(MICK)


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