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ドイツ映画の紹介: 61-80


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061■Metropolis - メトロポリス

062■Sissi - シッシー(プリンセス・シッシー)

063■Der Trapp-Familie - デァ・トラップ・ファミリェ(菩提樹)

064■Maenner - メナー(男たち)

065■Fussball ist unser Leben - フッスバル・イスト・ウンザー・レーベン(サッカーは我が命)

066■Jetzt oder nie - Zeit ist Geld - イェツト・オーダァ・ニー(タイム・イズ・マネー)

067■Ratten-Sie werden dich kriegen! - ラッテン、ズィー・ヴェルデン・ディッヒ・クリーゲン

068■Der Verleger - デァ・フェルレーガー

069■Moerderinnen - メールダァリネン

070■Der Anwalt und sein Gast - デァ・アンヴァルト・ウント・ザイン・ガスト

071■Geht nicht gibt's nicht - ゲート・ニヒト・ギブス・ニヒト

072■Alles getuerkt - アレス・ゲテュルクト

073■Hannas Baby - ハンナス・ベイビー

074■Theo gegen den Rest der Welt - テオ・ゲーゲン・デン・レスト・デァ・ヴェルト

075■23-Nichts ist so wie es scheint - 23-ニヒツ・イスト・ゾー・ヴィー・エス・シャイント

076■Das Trio - ダス・トリオ

077■Der kleine Unterschied - デァ・クライネ・ウンターシード

078■Dienstreise-was fuer eine Nacht - ディーンストライゼ-ヴァス・フュァ・アイネ・ナハト

079■Berlin is in Germany - ベーァリン・イズ・イン・ジャーマニー

080■Beach Boys-Rette sich, wer kann - ビーチ・ボーイズ-レッテ・ズィッヒ・ヴェァ・カン


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Metropolis (1926/2001)★2003.02.21掲載

メトロポリス

メトロポリス


監督: フリッツ・ラング

出演: アルフレット・アーベル、グスタフ・フレーリッヒ、ブリギッテ・ヘルム、ルドルフ・クライン=ロゲ、

フリッツ・ラスプ、ハインリッヒ・ゲオルゲ、他



フリッツ・ラング監督の「メトロポリス」、1926年の作品で、モノクロ、サイレント映画ですが、このフィルムの3分の1は消失してしまったそうで、その部分を追加・修復しての放映でした。そのため私が見た時は作成年度1926/2001となってました。 この映画は、1984年には、カラーと現代音楽で放映されたそうです。この映画の舞台は21世紀。メトロポリスを支配するのは、大トラストの主人ヨー・フレーダァセン(アルフレッド・アベル)とその一族であり、大会社の経営者、高級社員、技術者はすばらしい楽園に住んでいます。初っ端の、大都会メトロポリスのバベルと呼ばれる高層ビル、ビルからビルへ自動車が走りまわるシーンで、映画「5.エレメント」のシーンを思い浮かべました。1925、6年にこのような風景をイメージして映像化したというのは、驚きです。 一方、地下10階の工場には無数の奴隷化した労働者が、巨大な機械のまわりで、1日10時間の労働を強いられ、苦しい生活をしています。 ヨーの息子フレーダ(グスタフ・フレーリッヒ)は、ある日、子供たちを世話する、美しいマリア(ブリギッテ・ヘルム)を、目撃した直後彼女を追って地下へ入り、そこで始めて労働者の現実を目の当たりにします。 彼女は労働者達に信仰を説いており、秘密の場所に労働者を集め、聖書のバベルの塔の話しなどをして聞かせ、ハートを中心とした、メトロポリスの主人が現れることを待ち望んでいると話します。 マリアに似せてロボットを作り、労働者を挑発しようと企てる、異端の科学者ロートヴァング(ルドルフ・クライン=ロッゲ)が、造った、人間型ロボットは、スピルバーグ監督が「スターウォーズ」で参考にしたと言われています。 単に空想映画、娯楽スペクタルではなく、このサイレント・ムービーの中には資本主義、科学万能主義を風刺した思想までも含まれており、現代社会の歪みを鋭く予言していたとまで感じさせるスーパー・サイレント・ムービーとなっています。 聖句、救世主、死神、ドアのイスラエルの星のマーク、バベルの塔、魔女狩り、地下組織などなど、とても宗教的な内容も多いですね。ロボットのマリアが遊女として、男性を虜にして狂わせてしまう、その、場所は「Yoshiwara」という名前でした。日本の「よしわら」について、ラングは、当時このこともよく知っていたのでしょうか?(Mick)


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062


Sissi Vol.1-3 (1955)★2003.02.21掲載

シッシー

プリンセス・シッシー


監督:エァンスト・マリシカ

出演:ロミー・シュナイダー、カールハインツ・ベーム、マグダ・シュナイダー、ウータ・フランツ、

グスタフ・クヌート、他



ドイツに来て初めてTVでみました。ロミー・シナイダーが、母親のマグダと共演してますが、マグダもはじめて見ました。こんなにかわいい、誰にでも好かれる、庶民的なプリンセス、理想ですね。(Mick)


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063


Die Trapp-Familie/Die Trapp-Familie in Amerika(1956)★2003.02.21掲載

ディー・トラップ・ファミリェ / トラップ・ファミリェ・イン・アメリカ

菩提樹 (トラップ一家物語)


監督:ヴォルフガング・リーベンエイナー

出演:ルトゥ・ロイベリック、ハンス・ホルト、ヨゼフ・マインラッド、フリードリッヒ・ドミン、

ヒルデ・フォン・シュトルツ、他



「サウンド・オブ・ミュージック」のオリジナル版。この映画はよくTVでやっていて、私も何度か見たことあります。

ドイツでは、普通のミュージカル映画というか国産映画にしか見られてないのでしょうか?「サウンド・オブ・ミュージック」ほど日本では有名ではないかもしれません。ストーリーはどちらも全体的には同じですが、こちらは、ミュージカル映画というより、映画の中でコーラスで歌っているだけ。こちらのストーリーは・・・マリアがお手伝いさんとして行った邸宅で、子どもたちに歌を教え牧師さんの勧めで、彼の指揮でコンテストに出て優勝しアメリカ人にスカウトされアメリカに来ないか?と、名刺を渡されます。マリアと主人は結婚しますが、そのご生活が厳しくなり邸宅をホテルにして客集めしますが、ナチスの手が伸び始め、身の危険を感じてきました。「サウンド・オブ・ミュージック」では、長女の恋人が密告しましたが、こちらは、裏切ったのは、長年そこに仕えてきた執事でした。彼はナチスだったのです。しかし、マリアが涙ながらに「なぜ人を売るようなことをしたの・・・」と訴えると、彼は夜逃げするように勧め、一家と牧師は船でアメリカに行きます。引き取り手が無く、しばらく保留所で過ごすのですが、名刺を渡してくれた人に連絡とってもらい、入国出来るように頼み込みます。しかし彼のボスが乗り気でなく、一家全員は引き取るつもりはないのです。牧師だけは入国許可が出てたのですが、みんなと一緒でなければいやだと、彼が保留所で子どもたちに歌わせ、その歌に監視員も感動して、引き取りに来るように例のボスに連絡して、彼は来たものの引き取り保証人を断るのですが、監視員たちによって、その歌をボスに聴いてもらえるよう細工され、それを聴いてみんなを引き取ることにしたのです。そして、アメリカ中で後援をして受けました・・・だいたいこんな感じです。アメリカに渡るところからのシーンは、はっきりいってちょっとダサいです。(Mick )


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064


Maenner (1985)★2003.02.21掲載

メナー

メン/男たち


監督: ドリス・ドリエ(ドーリス・デリエ)

出演: ウーベ・オクセンクネヒト、ハイナー・ラオターバッハ、ウルリーケ・クリーナー、ヤナ・マランゴゾッフ、

ディトマーベーァ、他



私の好きなドイツの女流監督の一人 デリエ監督の作品。ハイナー・ラォターバッハが演じる金持ちのエリートの奥さんが、彼に不満を抱き、貧乏学生ウーヴェ・オクセンクネヒトと恋に落ちる。奥さんを取り戻そうと、貧乏学生を自分と同じ立場に置くために、仕事やお金を与えて金持ちがいかにいいかと言うことを教え込ませてしまう。さて、奥さんは誰の手に・・・ドイツで大ヒットしたコメディー。(Mick)


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065


Fussball ist unser Leben (1999) ★2003.06.01掲載

フッスバル・イスト・ウンザー・レーベン

サッカーは我が命


監督:トミー・ヴィガント

出演:ウーベ・オクセンクネヒト、ラルフ・リヒター、オスカー・オ・サンチェス、トビアス・シェンケ、他



「サッカーが命」という熱狂的な、シャルケファンの、生活ぶりを描く。明けても暮れてもサッカー、仕事が手につかない、試合の応援には必ず行く、家中ファングッズでうもれている、息子にシャルケの選手になってもらいたいと売り込む親ばかぶりと、熱狂的ファンの交友関係など、リアルに描かれている。(Mick)


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066


Jetzt oder nie - Zeit ist Geld (2000) ★2003.04.27掲載

イェツト・オーダァ・ニー-ツァイト・イスト・ゲルト/タイム・イズ・マネー

ヤンババ! ばばぁ強盗団がやって来る!


監督:ラルス・ビューヒェル

出演:グドゥルン・オークラス、エリザベート・シェレル、クリステル・ペータース、ヴラディミァ・ヴァイグル、他



カルラ80才(クリステル・ペータース)、リリー76才(エリザベート・シェレル)、メータ74才(グドゥルン・コークラス)の最後の夢は、いっしょに豪華船で旅行すること。8年かけてお金を貯め込み、いざ旅行会社へ。しかし、現金は受け取れないので、銀行から振り込むように言われ、銀行へ口座を作りにいく。ところが、口座作成の最中に銀行強盗たちが彼女たちのお金も持っていってしまった!口座の契約を済ませていなかったため、盗まれたお金は戻ってこない・・・。「もう一度貯めよう」と言うリリーにカルラは病気でもう命が長くないことを告げる。「Jetzt oder nieやるなら今しかない!」と3人は、銀行強盗を企てるのであるが・・・。プロデュースしたティル・シュヴァイガーがチョコっとゲスト出演している。どうでもいいけど、誰がつけたのか、品のない邦題どうにかならないの?(Mick)


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067


Ratten - Sie werden dich kriegen!  (2000) ★2003.02.21掲載

ラッテン、ズィー・ヴェルデン・ディッヒ・クリーゲン

襲い掛かるネズミたち


監督:イェルク・リュードルフ

出演:ラルフ・ヘルフォルト、アネ=カートリン・ブッツ、クリスティアン・カールマン、ヤネック・リーケ、他


ラルフ・ヘルフォルト


150年来の猛暑のため、フランクフルトはゴミの腐った匂いでプンプンしている。市のゴミ収集作業員はストライキを起こし、フランクフルト市長は、ゴミの処理をプライベートの会社に依頼する。腹を空かせたドブネズミたちがエサを求めて動き出し、配線を噛みちぎったり、子供部屋、病院などあちこち所かまわずに出没して騒動を起こし、人間たちにも襲い掛かってくる。政府は、下水道の部署に命令して、表沙汰にしないように、ネズミを処理させようとする。数名の処理班とネズミの大群の戦いが始まる。(Mick)


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068


Der Verleger(2001)★2003.02.21掲載

デァ・フェァレーガー


監督:ベルント・ベーリッヒ

出演:ハイナー・ラォターバッハ、ズィルヴェスター・グロート、他


アクセル


ドイツのプロジェクトXではないが、現在もドイツで発行さている、主要専門誌、主要新聞の発行に携わり成功した、アクセル・シュプリンガー(1912-1985)のバイオグラフィー、成功物語の映画化。出版社の息子として生まれたアクセルは、その印刷所を経て、編集に携わるようになる。父の出版社は1941年から44年まで閉鎖されていたが、45年に父と共に再開して、始めにカレンダーを発行。ラジオ局の依頼で、パンフレット、続いてラジオのプログラム「HOER ZU」(ヘール・ツー)を発行。47年ジョン・ヤールと共に自らの出版社を設立、婦人専門誌を発行。48年には、ハンブルクで初めて役所から許可された、超党派の日刊新聞「ハンブルガー・アーベントブラット」を発行。続いて「Bild」(ビルト)、「Die Welt」(ディー・ヴェルト)、「Bild am Sonntag」(ビルト・アム・ソンターク)等を発行する。58年にはモスクワで書記長に「ドイツ統一計画書」を提示しようとするが、インタビューのみで終わってしまう。65年、ニュースマガジン「Der Spiegel」(シュピーゲル)、少年少女雑誌「Bravo」(ブラヴォ)、スポーツ誌「Kicher」(キッカー)を発行し、初めてのイスラエル旅行で、イスラエル博物館に多額の寄付をしている。東西ドイツ統一を願い仕事の為に生きてきたアクセルは、家庭の幸せは味わえなかったようだ。二番目の妻との間に生まれた長男は80年に自殺している。(Mick)


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069


Moerderinnen (2000)★2003.02.21掲載

メールダァリネン

殺人者たち


監督:ペーペ・ダンクヴァルト

出演:コルネリア・シュマォス、カティヤ・シュトゥット、他


成長したリリー


金槌殺人犯に、母親を殺された7才の女の子リリーが成長した時(25年後)犯人の女性クリスタが釈放された。リリーは、殺された母親が土の中から発見される現場を見たので、大きくなっても、その夢を見て、母を思っては泣き、閉鎖的な性格になっていく。犯人のことについて書かれた新聞記事を集めスクラップにして、心の中では、犯人を同じように殴り殺したいいう思いが沸いてきて、実際にカッとなった時に、自分が相手を殴り殺すというシーンが出てきて、思いの世界で、もう一人の自分がその気持ちを晴らそうとするのだが、それでも、彼女は現実には人を傷付けることができないのだ。クリスタは、7人の女性を殺しているが、動機が不明で、精神異常者と判断され、死刑にはならなかった。クリスタに、女の子が母親と映っている写真を見せて、「あなたは、この女の子から母親を奪ったんだ。なぜなぜ母を殺したのか、この子が知りたがっている。」と言っても、理由は言わなかった。しかし、クリスタはその写真を釈放される日まで傍に持っていた。釈放時や場所は一切知らされず、犯人は名前を変えて新しい生活を始めるが、ある日リリーの元に届いた匿名の手紙によって、二人が出会う日がくる。(Mick)


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070


Der Anwalt und sein Gast (2002)★2003.02.21掲載

デァ・アンヴァルト・ウント・ザイン・ガスト

弁護士と彼のゲスト


監督:トロステン・C. フィッシャー

出演:ゲッツ・ゲオルゲ、ハイノ・フェルヒ、クラウディア・ミッヒェルセン、他


                            クリスティアンとカーチャ     フランク、カーチャ、息子


物語は、弁護士クリスティアン(フェルヒ)が早朝、狂ったように駆け出し、通りの壁に衝突して気絶する所から始まり、同じシーンで終わる。クリスティアンは方針として、「無実」の人しか弁護しないようにしている。今回は、殺人容疑者フランク(ゲオルゲ)を弁護して、証拠不十分で釈放させる。弁護したのが運のつきか?フランクは、釈放された当日弁護士の家に姿を現す。クリスティアンの妻カーチャと息子には歓迎されるのだが・・・。

弁護士が、次第に変貌し、狂気的になっていく様を、カメラワークがうまく捉えていて、次のシーンがどうなるか分からないドキドキ、はらはらして、スリルがあって面白い。現実と空想が入り乱れ、誰が異常で誰が正常なのか、誰が嘘を言っているのか、判断がつかなくなる。この弁護士と、同じような人格の人だったら、ラストシーンのように、「自分の頭をかち割りたい」って思いになるのかもしれない・・・。(Mick)


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071


Geht nicht gibt's nicht (2002)★2003.02.21掲載

ゲート・ニヒト・ギブス・ニヒト

やってやれないことはない(やろうと思えばやれる)


監督:レネ・ハイズィッヒ

出演:ベルナデッテ・ヘールヴァーゲン、セバスティアン・シュトレーベル、他


コニーとマイク


ガソリン・スタンドで働くコニーは、ある日客のマイクに一目惚れ。ディスコで再会し二人は交際を始める。マイクは自動車の修理所で働いていたが修理所がライセンスなしで営業していることがばれて潰れ職を失う。数週間後にコニーは妊娠し、二人は住居を見つけて同棲を始め、家賃も生活費も割り勘で支払い、生活のための家具やオーディオ製品、ベビー用品等を次々にローンで購入する。高価な結婚指輪を贈られて、コニーは幸せいっぱいだった。そんなある日、ドアの前に、大家が立っていた。コニーは、大家から家賃の滞納を告げられる。毎月家賃の半額を振り込んでいるはずなのに、そのお金さえも、数ヶ月振り込まれていないと分かる。マイクが引き出して、使っていたのである。マイクの仕事場へ行ったら、修理所はもう何ヶ月も閉鎖されたまま、職もなく収入もない身で、あちこちに借金をしていたのだ。生まれてくる子供の為に、どうにかマイクに仕事をしてもらおうとするが、口先だけの約束で、マイクは一攫千金を狙って、自動車レースの賭け事をする。愛は金に勝つのか・・・。ハンディの普及やローンでの買い物によって、ドイツでは25歳以下の負債者が過去最高(2002年)に達し、生活力や金銭感覚のない若者が、無計画に物を購入し問題になっているが、この映画は、それをテーマにしている。若者のいい加減さと、やる気のなさに対し、「やろうと思えば、何でもやれるんだ」という勇気を与えてくれる。(Mick)


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072


Alles getuerkt (2002)★2003.02.21掲載

アレス・ゲテュルクト


監督:ヤスミン・サムデレリ

出演:ビュルガァ・ラース・ディートリッヒ、ヒルミ・セッザー、テュルキツ・タライ、ヴィクトリア・ドイチマン、他



タイトルのgetuerktは、トルコ人(Tuerken)がよく詐欺やいかさま掛け引きなどを行う所から作られた造語で、都合のいいように丸め込む、詐欺、細工、掛け引き等の意味で使われる。警察官オラフを演じるビュルガァ・ラース・ディートリッヒは歌手兼コメデイァンでこれが映画デビュー作となる。警察官ラースは、トルコ人に変装して、麻薬の密売に関わっていると思われる、トルコ人経営の八百屋にスパイとして侵入する。そこで、店主の娘ニアンに一目ぼれする。ドイツでは、ジャッキー・チェンがアジア人俳優の中では人気があり、その独特のギャグが受けているが、実はこの映画の監督、トルコ人女性であるが、なるほど、ジャッキー・チェンの助監督をやっていたそうで、ストーリーの展開やトルコ訛りで使うドイツ語のシャレなどもう最高で、ギャグの用い方がとても面白く、始めから終わりまで笑える。(Mick)


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073


Hannas Baby (2002)★2003.02.21掲載

ハンナス・ベイビー

ハンナの赤ちゃん


監督:ディートハルト・クランテ

出演:ヨハナ・クランテ、ハイコ・ドイチマン、レナテ・クレスナー、他


ハンナ


妊娠したハンナは夫ゲオルクの父に「赤ちゃんを降ろす」ように言われる。彼は精神病で亡くなった妻の病気はゲオルクから赤ちゃんに遺伝すると言い、医者を紹介して検査を受けさせる。検査の結果、赤ちゃんに欠陥があると言われ、ハンナは赤ちゃんを産みたいと主張し、薬をもらう。父親からその話を聞いたゲオルクは、奇形児が生まれるのを恐れて、ハンナに中絶するように勧める。ハンナは、赤ちゃんを産む決心をして、あらゆる反対を押し切り、母親と弟が住む実家に身を隠すが、何者かのたくらみで魔の手が襲い掛かかる。「誰がなぜ?なぜ私の赤ちゃんは生まれてないけないのか?」その原因はハンナの母親にあると調べてくれたハンナの友人は、ハンナに電話した直後に殺害される。ハンナの母親は旧東ドイツで陸上の選手であったが、その時に摂取したドープ薬が問題であると分かる。もし、赤ちゃんが奇形児であったなら、この問題は大きな社会問題になるのだ。そんな折、医者からもらった薬が原因でハンナは倒れ入院するが、医者も家族も夫さえも信じられず、誰もが敵に見えてくる・・・。ハンナ役を演じるヨハナ(1976年生れ)は監督の実の娘で、すでに5才の時からテレビ「セサミストリート」に童話の語り手として出演していた。(Mick)


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074


Theo gegen den Rest der Welt (1980)★2003.02.21掲載

テオ・ゲーゲン・デン・レスト・デァ・ヴェルト


監督:ペーター・F・ブリングマン

出演:マリオス・ミュラー=ヴェスターンハーゲン、ギゥイドー・ガグリアルディ、トゥーディ・ロート、他


マリオス・ミュラー=ヴェスターンハーゲン


長距離トラックの運転手テオがドライブインで休憩中に、トラックが盗まれてしまう。下請け会社は賠償金払うように請求してくるが、テオはトラックを取り戻すために、イタリア人の友人エノと、途中で知り合った学生イーネスの3人で、追跡を始めイタリアまで行きつく。ストーリーはありふれたものであるが、ドイツの人気歌手、ヴェスターンハーゲンが主演して話題になった、コメディ映画。(Mick)


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075


23 - Nichts ist so wie es scheint (1998)★2003.03.24掲載

23、ニヒツ・イスト・ゾー・ヴィー・エス・シャイント


監督:ハンス=クリスティアン・シュミット

出演:アォグスト・ディール、ディーター・ランドゥリス、ファビアン・ブッシュ、他



時は1985年、ハノーファー。19歳のカール・コッホ(アォグスト・ディール)は、原子力発電の反対デモに参加、ジャーナリストの父とも折り合わず反抗ばかりしていた。しばらくして、父が亡くなり、カールは家を出てアパート暮らしを始める。カールは、友人ダヴィッド(ファビアン・ブッシュ)と、コンピューターのハッカーシーンにのめり込み、愛読書のサイエンスフィクション「イルミナトゥス」の内容と現実の世界がごちゃ混ぜになってくる。タイトルの23という数字は、「イルミナトゥス」にでてくる、世界絶滅の法則に関係ある数字で、この世の犯罪はすべてこの数字と絡んでいると思い込んで、何かあるたびに、「23」がカールを付きまとうのだ。金儲け目当てのチンピラ、ペペとルポに頼まれ、ある企業のコンピューターのハッキングを試みて、東ドイツの政府にディスケッテを売り仕事の依頼もくる。ペペとルポから支給された麻薬の常用と、コンピューター、イルミナトゥスの世界が重なり秘密警察から監視されていると思い込んだり、ロシアのコンピューターをハッキングした直後、原子力事故が発生したのを、自分がそのスイッチを押してしまったと思い込み、幻覚を見るようになり、精神病院に入院する。カールの証言でペペとルポは逮捕される。自由の身になったカールは、新しい生活を始めるのだが、カールは未だに「イルミナトゥス」の世界に住んでいると思い込んでいるのであった。(Mick)


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076


Das Trio (1997)★2003.03.24掲載

ダス・トリオ


監督:ヘルミーネ・フントゲブルト

出演:ゲッツ・ゲオルゲ、クリスティアン・レードゥル、ジャネット・ハイン、フェーリックス・アイトナー、他


リッツィ、カール、ツォーベル


私の好きなドイツの女流監督の一人フントゲブルト監督の作品。キャンピングカー生活をしている、ツォーベル(ゲオルゲ)と娘のリッツィ(ハイン)とツォーベルの愛人、ホモのカール(レードゥル)の3人は、ケルンを基点に活動する「スリのトリオ」である。キルメス(移動遊園地)やデパート、空港、駅等を転々としてうまくやってきた。しかしカールの失敗で、危険にさらされ、ツォーベルはカールとけんかする。カールは動揺して、自動車事故にあい入院、その間、仲間を探さないといけない。ツォーベルとリッツィは以前キルメスでカールの財布を持ち逃げしたルードルフを探し出し、スリの手ほどきをして仲間にする。 リッツィはルードルフに好意を持ち、ルードルフはカールが亡くなって悲しみに沈んでいるツォーベルを慰めるうちに好意を持ち、三角関係ができてしまった!嫉妬したツォーベルは列車での活動の後、駅で車掌に「あの男があなたの財布をすった。」と密告。警備官が来て、カールにボディチェックをするが財布は見つからなかった。 カールはその財布をツォーベルの懐にすばやく入れていたのであった。ツォーベルは一人で刑務所に送られる。 時がたち、かわいい女の子が、ベンチに座る気品あるお年よりに近づいて行って飴をもらい、その子はバッグの中から財布を取って、近くにいるおじいちゃん(ツォーベル)に財布を渡すと、パパ(ルードルフ)とママ(リッツィ)のところに走っていく。 ツォーベルは引退して次の世代にバトンタッチか・・・4人が並んで歩いているのであるが、リッツィに腰に手をやっているルードルフが、ツォーベルの手を握りしめ、何かを匂わせて終わるコメディードラマ。 (Mick)


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077


Der kleine Unterschied (1997)★2003.03.24掲載

デァ・クライネ・ウンターシード

わずかな相違


監督:トーマス・ボーン

出演:ホルスト・ブーフホルツ、フロリアネ・ダニエル、他



「荒野の七人」に出演したドイツ出身の国際スターの一人、先日(2003年3月3日)、69歳で亡くなった、ホルスト・ブーフホルツ主演のドラマ。ブーフホルツは、近年は、ドイツのTVシリーズにゲスト出演したり、舞台で活躍していた。TV解説者、ジャーナリスト、プロフェッサー、作家であるヴォルフ(ブーフホルツ)は仕事、家庭共に恵まれ、今まで成功の道を歩いてきた。ドラマは、ホテルでの、ヴォルフの就業40周年記念パーティーから始まる。ヴォルフはここでウエイトレスのアルバイトをしている役者志望の25才のヴェレナと出会い恋に落ちる。今まで、失敗した経験がないヴォルフにとって、この恋がいかに危険であるかなど、とうてい分らない。40近い年の差も気にせず好き勝手な振る舞いをしてスキャンダルになっても、なぜ家族や職場で皆彼を批判するのか、ヴォルフは理解できないのだ。 家庭、仕事、友人すべてを捨てて、ヴェレナと新しい生活を始める。しかし若いヴェレナは、TV監督と知り合い、役をもらってからは、すでにヴォルフは眼中になかった・・・。(Mick)


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078


Dienstreise-was fuer eine Nacht (2002)★2003.03.24掲載

ディーンストライゼ-ヴァス・フュァ・アイネ・ナハト

出張...なんという一夜


監督:シュテファン・ヴァーグナー

出演:クリストフ・ヴァルツ、アニカ・ドヴァ、アーミン・ローデ、イリス・ベルベン・ハネス・イェニッケ、他



たった一夜の出来事をテンポ良くまとめたコメディー。主役級の俳優たちがちょい役で出演しているのも面白い。今日は花の金曜日。フランクフルトの会社で外回りをしているクラウス(ヴァルツ)は、仕事を終えて会社に戻り、週末を妻のリタ(ベルベン)と過ごせる喜びに足早に会社を去ろうとしていたところ、上司のヘルリング(イェニッケ)に呼び止められる。「実は、明日の朝ポツダムで重要なアポイントメントがあるんだ。会社の命は君にかかっている。ぼくのポルシェを貸すからさ。バリ島へのチケットも出すよ。」と、いつものように丸め込まれしぶしぶ引き受ける。一度帰宅してリタに事情を話し、直ぐにポルシェでポツダムへ向かう。ポツダムはメッセの最中で、ホテルは何処も満室、かろうじて小さなシティホテルの一室を確保できた。隣の部屋は、仕事仲間のヴィルメルス(ローデ)だ。ヴィルメルスはお腹がすいているクラウスを、バーに連れて行くが食事はできない。メッセのために何処も騒がしく、マフィアたちも活発に活動をしている。ヴィルメルスは足早に一人の女性とバーを出て行き、クラウスは同席した女性3人に財布と車のキーをすられてしまう。車の中のカバンには大切な書類が入っているのだ。バーでお金が払えず困っているクラウスに、ウェートレスのヤーナ(ドブラ)が裏口から逃げるように耳打ちし、クラウスはバーから脱出して警察に行くが、コンピューターが壊れていて、クラウスの身元の確認ができない。そこで、家に電話をすると、リタはヘルリングと浮気の最中であった。毎回出張でいない間に浮気をしていたと知り、ショックを受け、呆然として警察署を出て行く。途中で、仕事を終えたヤーナと出会い、車を取り戻すために追跡が始まる。「ザンクト・パオリ・ナハト」や「アイス・ベァ」のように、出演者全員が、どこかで誰かとつながっていて、夜が明けると何もなかったように、すべてが丸く収まっているというストーリー。(Mick)


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079


Berlin Is in Germany (2000)★2003.03.24掲載

ベーァリン・イズ・イン・ジャーマニー


監督:ハネス・シュテェーァ

出演:イェルク・シュッタォフ、ユリア・イェーガー、他



2001年、11年間の服役を終え、所持品の東ドイツのお金と免許証、身分証明証を持って、ブランデンブルグ刑務所を出所したマルティン(シュッタォフ)。ドイツ統一後、すべてが変わっていた・・・タイムマシンに乗って未来に来たかのようだった。使えないお金、免許証の書きかえ、仕事探し、住居探し、前科者のレッテルを貼られたマルティンにとっては容易いことではなかった。そもそも、東ドイツ時代、政府に通じた人を、誤って殺してしまい、警察の陰謀によって不正な裁判が行われ、当時、妊娠中の妻と引き裂かれ、服役させられていたのであった。周りの人たちは、「刑務所に入っていた」と言うだけで偏見の目でマルティンを見る。当然、まともな仕事も、それが理由で得られない。妻マヌエラ(イェーガー)とまだ見ぬ息子に会いに行くが、現在付き合っている男性はいいを顔をしない。しかし、旧友たちとの友情は変わらず、妻のマヌエラも変わらぬ愛情で、マルティンの手助けをする。統一後の旧東ドイツの現状や、どのように変わって行ったかがうまく表現されている。2001年ベルリン国際映画祭でパノラマ大衆賞を受賞した。(Mick) 


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080


Beach Boys-Rette sich, wer kann(2002)★2003.03.24掲載

ビーチ・ボーイズ-レッテ・ズィッヒ・ヴェァ・カン


監督:アルネ・フェルドフーゼン

出演:ダーヴィッド・ヴィンター、トニーシュネットベルガー、トビアス・カーズィミロヴィッチ、

フリーデリケ・ケンプター、他


ブラムシュテット、ズィナン、ティル


バンドのメンバー、ティル(ヴィンター)、ブラムシュテット、ズィナンの3人は、デモ・テープを持って、ズュルト島で行われる、レコード会社契約のためのコンテストの申し込みに行く。スタジオではティルだけ、マネージャーに呼ばれ「応募は締め切った」と告げられる。ティルは「せめてテープを聞いてくれ」と頼み込むが、マネージャーには全くその気がない。コンテストに出場できないことを、二人に言い出せないティル、二人はてっきり出場できると勘違いしていた。ハイスクールの同級生、リーザ(ケンプター)は、アルバイトで浜辺の監視員をするために、ズュルトヘ行くことになっていたが、アルバイト仲間3人がブラムシュテットのミックスしたアルコールドリンクを飲んで入院。ティルたちは、代理でアルバイトを引き受け、4人はズュルトへ向かう。リーザに思いを寄せるティルは、実はかなづちで泳げないのであった。コンテストの日までに出場権を得ることができるのか?! ドイツの人気の観光地ズュルト島の魅力もたっぷり見れる、さわやかなティーンエイジャー・コメディー。(Mick)


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